抽象度が高い考え方をすることが

大事であることをお話しさせて

いただいていますが、

 

なぜ抽象度が高い考え方をする

ことが大切なのかをお伝えすることは、

思いのほか難しいことを痛感しています。

 

そこで今回は自社の経営について

抽象度を高く考えるとはどんなことなのか

より具体的に考えてみたいと思います。

 

 

自社の経営について抽象度を高く考えるとは、

 

社長の個人的な考え方 → スタッフも含めた

会社全体の考え方 → 地域における業界の

考え方 → 日本における業界全体の考え方

 → 業界の枠を超えた日本全体における

考え方 → 世界的な考え方というように、

 

だんだん抽象度が高くなっていきます。

 

このように自社の経営についてとらえるのに

範囲を広くしていくと、

その分だけ抽象度は上がっていきます。

 

つまり、

視点の高さを上げていくことによって、

見える世界が広がっていき、

自由度が上がっていくようになります。

 

そうすると何がいいかといいますと、

認知できる「情報量」も増えていきます。

 

情報量が増えると、

何かいいヒントはないかと考えるときに、

自分の業界以外のやり方を参考にするとか、

海外でうまくいっている事例を参考にする

とかといったように、

 

いままで気付かなかったことに

気づけるようになります。

 

また抽象度が低いままで、

従来と同じやり方を繰り返していても、

 

いままでよりも早く正確に行える

ようになるとは思いますが、

 

それだけでは時代の変化を

見渡せる高い視点と、

 

臨機応変な事態に対処できる

適切な判断力を養うことはできません。

 

なぜなら、

そこには「思考の抽象化」という

考える要素が入っておらず、

 

ただ従来の延長線上の

効果性と効率性の追求に

すぎないからです。

 

 

スティーブ・ジョブズが2005年に

スタンフォード大学の卒業式で行った

スピーチで、

 

大学を退学したあとに文字を美しく

見せるための手法である

カリグラフィーの授業をコッソリ受け、

 

その知識がのちにマッキントッシュに

応用され多数の美しい書体をもたらした

という話しは有名です。

 

スティーブ・ジョブズが美しいデザインの

フォントにこだわる前のパソコンには、

 

文字は読めればいいのであって、

1種類のフォントで十分であるという

考え方しかありませんでした。

 

スティーブ・ジョブズがたまたま

受けた授業でカリグラフィーの

知識を身につけたからこそ、

 

コンピューターの開発をする際に、

抽象度を上げることによって

コンピューターの文字を美しく

見せるためにカリグラフィーの

知識を応用しようという発想が

生まれたのでしょう。

 

正に、点と点をつなげることが

できたのでしょう。

 

そもそも彼が文字を美しく見せる

ための手法を学んだのは、

最初からコンピューターに

取り入れようと思ったからでは

ありません。

 

学んでからずいぶん後になって

から思いついたことです。

 

この発想は彼がスクリーンでの

見栄えにこだわっていたからこそ

生まれてきたともいわれています。

 

「思考の抽象化」をすることによって、

情報量が増え、

 

また、

従来の思考の枠が取り除かれ、

 

いままでは点と点のままであった

情報が結び付き、

意味をもつことで、

あたらしい発想が生まれます。

 

次回は

苫米地英人博士がいっている

ものごとを抽象度が高い存在として

とらえるトレーニングの方法

ついてお伝えします。

 

今日は、ウェビナーで橋下徹元大阪市長の

講演を聞きました。

 

印象的だった内容は、

付加価値を生み出すことの大切さです。

 

 

日本はこの25年間で労働生産性が

ほぼ横ばいで、

 

他の先進国の労働生産性に比べて

異常な状態であることが分かりました。

 

労働生産性は、

 

付加価値 ÷ 労働投入量

 

で計算されます。

 

労働生産性を高めるには、

分子の付加価値を上げるか、

効率性を高めて分母の

労働投入量を下げるかに

よって成し遂げられます。

 

過去25年間はIT化が著しく進み、

効率性は極めて高まっているはずなのに、

 

日本だけが労働生産性が横ばいなのは

確かに不思議ですよね。

 

だから橋下徹元大阪市長は、

労働生産性を上げるためにも

 

付加価値を生み出すことの大切さを

強調したのです。

 

そこで、

今回も価値を生み出すため

抽象度を高くしてものごとを

考えるというお話しをさせて

いただきます。

 

抽象度を高くすると

どんないいことがある

のでしょうか??

 

たとえば、

会社の資金繰りが行き詰まって

倒産が頭をよぎる状態に

なったときに、

 

抽象度を高く考えること

によって

突破口が見いだせることは

よくあることです。

 

どういうことかといいますと、

会社の経営について抽象度を

高く考えるとは、

 

自分の会社の社会的な意義とか、

どうしたらもっとお客様のお役に

立てるのかとか、

スタッフはやりがいをもって

働いているのだろうか

 

などと自分以外のことについて

思いをめぐらせることです。

 

 

逆に抽象度が低い考え方とは、

自分の会社が倒産したら周りから

どんなふうに思われるだろうかとか、

 

この先自分は幸せな人生を歩める

のだろうかとか、

 

自分の殻に閉じこもった

自分のことばかり考えている

考え方のことをいいます。

 

会社を経営するということは、

お客様のためになるには

どうしたらいいのかということ

を考えることですから、

抽象度が高い思考になります。

 

会社の資金繰りが行き詰まって

苦しい時に、抽象度を高く考え、

お客様のことを考えるからこそ

突破口が見いだせるのです。

 

経営とは、

お客様のためになることをする

抽象度の高い行為ですので、

 

経営をよくするためには

抽象度の高い思考をする

ことが大切になることは

いうまでもありません。

 

も抽象度の高い考え方を

すると幸せを感じやすい

仕組みになっています。

 

どういうことかといいますと、

脳は前頭前野で抽象度の

高い思考を行う仕組みに

なっています。

 

そして抽象度の高い思考を

行うときに

ドーパミンが分泌され

快楽を得られるように

できています。

 

食欲などの抽象度の低い欲求は

すぐに満たすことができて

満たされるとそれで欲求は

終わりです。

 

でも

抽象度の高い思考は

快感を際限なく大きくすることが

できますので

 

幸福感や満足感を限りなく

大きくすることができるのです。

 

抽象度を高く考えることで、

幸福感をいっぱい感じながら

経営していきましょう。

 

前回は、好きなことを極めて

価値を生み出しましょうという

お話をいたしました。

 

価値を生み出す切り口は

いくつかあります。

 

価値は「問題を解決」する

ということからも生み出せます。

 

そこで今回は、

問題を解決するという観点から

価値を生み出すということについて

考えてみたいと思います。

 

 

問題を解決するには、

まず問題を発見

できなければはじまりません。

 

だから「問題を解決」する

という観点から価値を

生み出すには、

 

まず何が問題なのか

を発見することが重要です。

 

多くの場合、

なかなか問題に気付けません。

 

その理由は客観的に自分を

見れないからです。

 

ではどうしたら客観的に

自分を見ることができて、

 

客観的に自分を見ることが

できるようになったあと、

 

どうしたら何が問題なのか

を発見することが

できるようになるのでしょうか。

 

それは、

抽象度を高くしてものごとを

見ることです。

 

例えば、

製造業でよく材料の発注ミス

が起こるとします。

 

ミスするたびに発注している

担当者を叱っても

解決に至りません。

 

抽象度を上げて、

なぜ発注ミスが起こるのか

について考えてみますと、

 

例えば報連相がうまく

できていなくて

発注ミスが起こることが

わかったとします。

 

そうしたら報連相を

どのように行っているのか

現状を把握して、

 

正確に情報が伝わるように

ルールを変えることで

材料の発注ミスが防げる

ようになります。

 

また、

別の例では、

社員に自分で考えて仕事をしろ

といって仕事をさせている

上司がいたとします。

 

でも社員はみな自分で考えて

仕事をしていますが、

 

上司の意図する方向に

仕事をしないということは

よくありがちな話です。

 

こういう場合も、

何やってるんだ!!と

社員を叱っても問題の

解決にはなりません。

 

抽象度を上げて考えたら、

人間の思考は自分の

過去の記憶から考える

のだから、

 

過去の記憶は全員違う

はずだから同じような指示を

出しても違う方法を考えることは

当たり前だと

考えることができれば、

 

上司は自分の指示の出し方が

いけなかったことに気づき、

 

指示の仕方をもっと工夫して

行うようになるでしょう。

 

このように抽象度を高くして

ものごとを見ることによって、

 

今まで見えなかった問題点が

見えるようになります。

 

問題点が見えれば、

解決の糸口が見えてきます。

 

だからより抽象度を高くして、

問題点の「共通項」を見いだせれば、

 

いくつかの問題点を1つの方法で

解決できます。

 

身近なことから抽象度を上げて

考える習慣をもてば、

問題点が見え解決できます。

 

もし複数の問題点の共通項が

見えれば、

複数の問題点の解決策も

1つですむでしょう。

 

価値のあるものが販売できれば、

価格競争にさらされることもなく、

より多くの方に買ってもらえ、

リピートもしてもらえます。

 

一般的に売上は

数量×単価×リピート率で構成

されているといわれますから、

 

売上を上げるために、

価値のあるものを販売したいですね。

 

では、

価値あるものはどうやって

手に入れればいいのでしょうか!

 

 

苫米地英人博士は「金持ち脳」で

価値の生み出し方について

書かれています。

 

江戸時代は日本は世界一の

発明大国だったといえるほどの

実力があったのだそうです。

 

だから

日本人にも価値ある商品を

作りだせるはずです。

 

価値を生み出すには

イノベーション(技術革新)

考える必要があります。

 

イノベーション(技術革新)

というとそんなことできるかなと

思う方がおおいと思いますが、

 

やってみようと思わなければ

いい考えは生まれません。

 

苫米地博士は、

好きなことを突き詰めていく

ことが必要だといいます。

 

そして趣味を徹底的に

突き詰めると

 

人間は自分のことでは

飽き足らず、

 

人の役に立つことが

うれしいという気持ちに

なるそうです。

ドーパミンの効果です。)

 

趣味を徹底的に突き詰める

というのは、

職業上、生産性を上げていって

 

自分が間違った方向性に進まない、

正しい付加価値を創ることになる

といいます。

 

世界の成功した企業をつくって

いった人たちが最初にやっていた

ことは、

 

どう考えても趣味としか思えない

といっています。

 

趣味というと非常に個人的で

狭い世界のような気がするかも

しれません。

 

でも

突き詰めるとそれがもの凄い価値が

生まれる可能性が出てくるとのことです。

 

私もこの考え方に同感です。

 

なぜなら、

価値を生み出すには、もの凄く深い

知識の量が必要だからです。

 

深い知識の量がなければ

価値は生み出せません。

 

なぜなら、なにか良さそうな

考えが浮かんでも、

 

そのいい考えを具体的な

商品やサービスにして

価値あるものにするためには、

 

お客様のためにいろんな

切り口からから考える必要が

あるからです。

 

例えば、

医師が手術をするのに

手先が器用だからと

浅い知識で手術のやり方だけ

知っていても任せられない

ですよね。

 

手術のテクニックや銃熟度も

もちろん必要ですが、

深い知識に裏付けられた

手術のやり方をしている

先生にお願いしたいですよね。

 

そうでないともしかしたら

似たような症状で別の病気

だったとしたら

大変なことになってしまいます。

 

 

では、

価値を生み出すには

もの凄く深い知識の量を

身につける必要がありますが、

 

それほど好きではないこと

について、もの凄く深い知識

の量を身につけることは大変です。

 

でも

好きなことであれば

もっともっと知りたいとなって

深い知識を好んで求めます。

 

そうやってある分野に関しては

人よりも圧倒的に多くの知識を

持っていて初めて価値あるものが

生まれます。

 

趣味は自分が楽しむために

行うものですが、

 

それを楽しんで追求し続ける

ことによって、

ある分野に関しては

人よりも圧倒的に多くの

知識を持てるようになって、

 

人のお役に立てるような

価値が生み出せます。

 

私は人生をよりよくしたいと

いう思いで約10年ほど

脳科学を楽しく学んでいます。

 

脳科学を学ぶのが

楽しくて仕方ないです。

 

脳科学を学ぶことは

自分自身をより深く知ること

であり、

 

もっともっと自分自身について

知りたいという欲求があります。

 

そして他人についても知ることに

つながります。

 

税理士の中でも

脳科学の知識は日本でも何本かの

指に入るのではないかと思っています。

 

ですから税理士業務に脳科学を応用して、

お客様が求めるような価値あるサービスを

今後も追求していきたいと思っています。

 

「ドラッカーと会計の話しをしよう」

林聰著を読みました。

 

ドラッカーが決算書の存在

どのように考えているのか

について書かれた本で、

 

会計はもちろん必要なものだが、

どこがどう万能ではないのか

について書かれています。

 

 

私自身のスコトマ(見えていない部分)を

再認識できましたし、

ほとんどが共感できる内容です。

 

利益と儲けの区別がつかないのは

会計が分かっていない証拠だ!

と書かれています。

 

利益は増えても現金は増えるどころか

減る一方だとも。

 

ドラッカーもバフェットも会計の利益を

重視していない!!

 

1年で利益を算出することが

拙速な経営をうながし、

経営の足を引っ張っている。

 

経営はマラソンのようなものなのに、

10キロごとのラップタイムに

興味をもっているようなもの。

 

経営者の使命は会社をつぶさない

ことにあるのだから

 

もっと長期的に考えなくてはいけない。

 

利益が重要だ、

利益を出さないと会社がつぶれる

と考えている経営者がおおいが、

 

利益と儲けは区別して考えるべきで、

儲けとは稼いだ現金のこと。

 

利益とは、売上-経費

 

利益が出てもそれに見合った現金が

手元にあるわけではない。

 

だから利益と儲けは区別して

考えるべきなのである。

 

経営で大切なのは

将来にわたり「価値を創造」

し続けることだ。

 

つまり、1年間で利益が出たとか

出ないとかいっているようではダメで、

 

将来のリスクに備えてキャッシュを

たくさん持つようにすべきである。

(コロナで痛感しています。)

 

今の会計が抱えている最大の問題点は、

価値を創造するプロセスを表現できていない

点にある。

 

どういうことかというと、

すべての活動は価値を創造するために

おこなわれている。

 

でも中には価値を創造していない活動もあって、

価値を創造していない活動にもコストがかかって

いる。

 

でも、月次決算書には価値を創造している

活動はどれで、

価値を創造していない活動は

どれかが書かれていない。

 

そこが今の会計が抱えている

最大の問題点である。

 

 

はい、たしかにそれをいわれると

その通りです。

 

決算書は、売上と経費の金額を

集計したものであって、

 

どこに無駄があるとは

書かれていませんし、

 

給与の金額を見ても

会社の中でだれが

最も価値を生み出したか

もわかりません。

 

このように別の角度から

決算書をとらえると、

決算書の本質も欠点も

見えてきます。

 

決算書は必要であると

思いますが、

万能ではいことは確かです。

 

ドラッカーはマネジメントには

会計が不可欠であると同時に

会計理論が必ずしもマネジメント

の役に立っているわけではない

ことを憂い、

 

マネジメントにとっていかなる会計が

必要かを考え続けてきました。

 

この考え方に同感です。

 

だから私は数字をよくするには

数字以外のことが主役で、

数字はサブ的な存在であると

私は考えます。

 

つまり、

ダイエットをするのに

毎日体重計に乗って体重を

測っていればダイエットできる

わけではありません。

 

当たり前ですが体重を落とす

ための行動が必要です。

 

行動の結果体重が落ち、

ほんとうに体重が落ちているのか、

どれくらい体重が落ちているのか

を知るために体重計に乗るのです。

 

ですから、

私は決算書とはダイエットにおける

体重計のような存在であると

考えています。

 

だから、

経営をよくするためには、

数字よりも日々の活動に

目を向けることしかないと

思っています。

 

私は税理士として会社の業績を

よくするためにどうしたらいいのか

考え続けていますが、

 

いわゆる会計理論の枠の中だけで

考えていても答えはないことは

痛感しています。

 

だからどうしたら価値を創造する

ことができるのか

脳科学の観点から毎日考え続けて

います。

 

価値をよりよく創造することで

決算書がより良くなっていくのですから。