「ドラッカーと会計の話しをしよう」

林聰著を読みました。

 

ドラッカーが決算書の存在

どのように考えているのか

について書かれた本で、

 

会計はもちろん必要なものだが、

どこがどう万能ではないのか

について書かれています。

 

 

私自身のスコトマ(見えていない部分)を

再認識できましたし、

ほとんどが共感できる内容です。

 

利益と儲けの区別がつかないのは

会計が分かっていない証拠だ!

と書かれています。

 

利益は増えても現金は増えるどころか

減る一方だとも。

 

ドラッカーもバフェットも会計の利益を

重視していない!!

 

1年で利益を算出することが

拙速な経営をうながし、

経営の足を引っ張っている。

 

経営はマラソンのようなものなのに、

10キロごとのラップタイムに

興味をもっているようなもの。

 

経営者の使命は会社をつぶさない

ことにあるのだから

 

もっと長期的に考えなくてはいけない。

 

利益が重要だ、

利益を出さないと会社がつぶれる

と考えている経営者がおおいが、

 

利益と儲けは区別して考えるべきで、

儲けとは稼いだ現金のこと。

 

利益とは、売上-経費

 

利益が出てもそれに見合った現金が

手元にあるわけではない。

 

だから利益と儲けは区別して

考えるべきなのである。

 

経営で大切なのは

将来にわたり「価値を創造」

し続けることだ。

 

つまり、1年間で利益が出たとか

出ないとかいっているようではダメで、

 

将来のリスクに備えてキャッシュを

たくさん持つようにすべきである。

(コロナで痛感しています。)

 

今の会計が抱えている最大の問題点は、

価値を創造するプロセスを表現できていない

点にある。

 

どういうことかというと、

すべての活動は価値を創造するために

おこなわれている。

 

でも中には価値を創造していない活動もあって、

価値を創造していない活動にもコストがかかって

いる。

 

でも、月次決算書には価値を創造している

活動はどれで、

価値を創造していない活動は

どれかが書かれていない。

 

そこが今の会計が抱えている

最大の問題点である。

 

 

はい、たしかにそれをいわれると

その通りです。

 

決算書は、売上と経費の金額を

集計したものであって、

 

どこに無駄があるとは

書かれていませんし、

 

給与の金額を見ても

会社の中でだれが

最も価値を生み出したか

もわかりません。

 

このように別の角度から

決算書をとらえると、

決算書の本質も欠点も

見えてきます。

 

決算書は必要であると

思いますが、

万能ではいことは確かです。

 

ドラッカーはマネジメントには

会計が不可欠であると同時に

会計理論が必ずしもマネジメント

の役に立っているわけではない

ことを憂い、

 

マネジメントにとっていかなる会計が

必要かを考え続けてきました。

 

この考え方に同感です。

 

だから私は数字をよくするには

数字以外のことが主役で、

数字はサブ的な存在であると

私は考えます。

 

つまり、

ダイエットをするのに

毎日体重計に乗って体重を

測っていればダイエットできる

わけではありません。

 

当たり前ですが体重を落とす

ための行動が必要です。

 

行動の結果体重が落ち、

ほんとうに体重が落ちているのか、

どれくらい体重が落ちているのか

を知るために体重計に乗るのです。

 

ですから、

私は決算書とはダイエットにおける

体重計のような存在であると

考えています。

 

だから、

経営をよくするためには、

数字よりも日々の活動に

目を向けることしかないと

思っています。

 

私は税理士として会社の業績を

よくするためにどうしたらいいのか

考え続けていますが、

 

いわゆる会計理論の枠の中だけで

考えていても答えはないことは

痛感しています。

 

だからどうしたら価値を創造する

ことができるのか

脳科学の観点から毎日考え続けて

います。

 

価値をよりよく創造することで

決算書がより良くなっていくのですから。