小林弘幸(アイデア売上UPコンサル・税理士) -10ページ目
前回は、自分の行動は
「思い」に大きく影響され、
思いが行動の決め手に
なるわけですが、
この思いは、
「無意識」
に大きく影響されて決まる
とお伝えしました。
経営の意思決定をする時にも、
無意識が大きく影響を及ぼして
いることになります。

では、
無意識とはどのようなものなのか、
そして
どのようにつくられるのかが分れば、
無意識をうまくコントロールし、
よりよい「思い」や、よりよい「行動」を
することができるようになります。
そこで今回は、
無意識とはどのようなものなのか、
その正体にせまりたいと思います。
無意識は目に見えないものですし、
意識していないものですので、
とても漠然としていて、
とらえにくいものですが、
人の無意識は、
過去に蓄積された「記憶」に
大きく影響を受けます。
どういうことかといいますと、
売上を上げようと固定資産を
買ったけれど、
あまり使うことなく廃棄して
しまったとか、
業績アップの研修を受講
したけれど、
思うように業績が改善しなかった
などという過去の記憶があったと
しましょう。
そうすると、
売上を上げるために機械を
買いましょうという話しが来たり、
業績アップの研修の誘いが来ても、
自分の過去の経験によって決める
傾向があります。
つまり、
固定資産を買っても売上は必ずしも
上がらないとか、
業績アップの研修を受講しても、
業績が上がるとは限らないなど
といった「信念」がつくられると、
無意識はその信念にしたがって、
「自動的」にその信念に沿った
判断を下して、行動します。
無意識は、
最も楽で自然な行動をとるように
働きます。
最も自然で楽なのは、
自分の信念に従った行動です。
信念と違った行動をするのは
大変なエネルギーを必要としますし、
大きなストレスになります。
「自分は営業が苦手だ」という信念を
もっていると、
営業がどんどんイヤになります。
「慌て者だ」という信念は本当に
慌てた行動を起こさせます。

さらに
無意識は論理的に考えたり、
時間をかけて十分に吟味したり
しません。
瞬間的な判断で選択して
しまいます。
さらに、
人は自分の信念に合った
情報しか受け取らないことも
しっていた方がいいと思います。
例えばある商品の評判がよく、
「この商品はいい商品だ!」
という信念をもったりしますと、
他の商品について有益な情報が
あったとしても、
聞く耳をもたなくなる傾向があります。
ですから、
自分の考えを大切にすることは
大事ですが、
一方で無意識に有益な情報を
逃がしてしまう恐れがありますし、
間違った情報を信じてしまう危険性
まではらんでいる可能性があります。
自分の信念とは違うことであっても、
一旦は受け入れてみるという姿勢も
大事であることが分かります。
それから、
無意識は過去の記憶に大きく影響を
受けるとお伝えしましたが、
記憶の中でも特に「感情」とセット
になって記憶されているものに
強く影響を受けやすいです。
例えば、
ゴルフに行ったときに大雨に降られて
散々だったことがあると、
もう一度ゴルフに行きたいとなかなか
思えないなどです。
無意識のうちにイヤだった記憶は
避け、
楽しかったり嬉しかったりする記憶に
つながることを無意識に選んで行動
します。
以上のように、
無意識が自分の行動に大きく影響を
及ぼしているわけですが、
無意識がどのようなものなのか、
その本質が分かりますと、
自分の行動がどのように決められて
いるのかがわかってくると思います。
経営の意思決定をどのように判断して
いるのかもわかってきます。
次回は、
より良い行動をするために、
無意識をより良い方向性に
改善するためにはどうしたら
いいのかについてお伝えしたい
と思います。

京セラの稲盛和夫氏は、
創業したころから、
いつか日本一になろう、
世界一になろうと
夢を語り続けたそうです。

「なぜ稲盛和夫の経営哲学は、
人を動かすのか?」
脳科学者・医学博士 岩崎一郎 著より。
このように理想の未来を
イメージすることで、
なぜ夢を実現することができるのか!?
この本では、脳科学の観点から
説明していますのでご紹介します。
ニュージーランドのある大学の研究で、
イメージすることは、
目標を意識したり、目標を実行するために
とても重要であることが分かったそうです。
強く持続した願望を持つことで、
潜在意識が活性化して、
よりよい行動につながるんだそうです。
イメージというと、
あまり意味のないことと
思われがちですが、
実は脳を活性化する力を持っています。

次に、
イメージで脳が活性化するとは、
具体的にどういうことなのか
見ていきたいと思います。
ドイツの研究所で、
人が「行動」するとき、脳がどう動くのか
調べたそうです。
予想は、
①思う → ②無意識が働く → ③行動する
でした。
研究の結果は、
①無意識が働く → ②思う → ③ 行動する
でした。
つまり、自分の「行動をきめる」のは、
無意識(潜在意識)ということです。
この研究結果から、
よりよいアクションをするには
無意識(潜在意識)をよりよいものに
することが必要だということがわかります。
では、
どうしたらいいのかといいますと、
無意識(潜在意識)に透徹するほどの
強い思いを繰り返しイメージし続ける
ことです。
そうすることで、
自分の脳の回路を新しくデザインする
ことができます。
新しくデザインされた脳の回路によって、
よりよい無意識(潜在意識)が働きますので、
その結果、
よりよい行動につながるということです。
ですから、
よりよい行動や結果を得るためには、
夢や目標をイメージし続けることによって、
自分にとってよりよい無意識(潜在意識)を
つくることが先決ということですね。
イメージの力を活用して、
夢を実現させましょう!!

毎月決算書をみて、
なかなか利益が出せなくて、
悩んでいる社長さんも
多くいらっしゃいます。

私も税理士として、
数値面からのアドバイスとして、
損益分岐点を計算して
示したりしながら、
今後の売上目標について
話したりもします。
利益を出すために、
これからの売上を考えるに
当たって大切なのは、
どのように売上を増やして
いくのか、
地に足着いた方法が必要です。
でも、
その方法がなかなか考え付かなくて
困っていることが多くあります。
人は現状を「変えたい」という思いと、
「現状のまま」でいたいという思いが
気持ちの中に同居しているのが
普通です。
まず、
現状を変えたくない状態を
脳科学では「ホメオスタシス」
といいます。
なぜ現状を変えたくないかと
いいますと、
何かを変えるということは
多くの労力が必要になりますし、
現状が心地よいから現状維持で
いるのです。
でも現代は変化のスピードが
速いので、
絶えず変化しつづけなければ
なりません。
ですから多くのエネルギーを
出し続ける必要があります。
ではそのためにどうしたら
いいのでしょうか!?
大前提として「好きなこと」を
仕事にする必要があります。
好きなことであればずっと
エネルギーを出し続けられます。
よくないのは、儲かりそうだから
という理由で、
好きでもないことをビジネスに
することです。
始めたときには、たとえうまくいっても、
世の中は絶えず変化していますので、
自分のビジネスも絶えず変化し続け
なければなりません。
好きではないことは、変化するための
エネルギーが出にくいので、
長続きしない可能性が出てきます。
ではどうすれば好きなことが
見つけられるかといいますと、
人のお役に立てることを見つける
ということです。
「人のお役に立てる」と
脳内物質が分泌されて、
気持ちが心地よくなります。
気持ちが心地よくなりますと、
その状態をもっと維持したいと
思いますので、
そのビジネスを「好き」
と感じるようになるのです。

それからもう一つ大事なことは、
長い目で見て、ビジネスをどういう
方向にしたいのか、
「夢や理想像」をもつことです。
なぜなら、
ビジネスに対するエネルギーは
現状と夢や理想像とのギャップ
からが生まれるからです。
なぜエネルギーが生まれるか
といいますと、
ギャップ(差)が明確になると、
達成したいという思いがより
強くなるからです。
これを脳科学では「認知的不協和」
といいます。
そして、現状よりも夢や理想像を
強く願いイメージすることによって、
夢や理想像を達成したいという
思いがより強くなって、
それを実現するための
より大きなエネルギーが
生まれると同時に
脳が今までと「認識や思考」が
変わってきますので、
これまで気付かなかったことに
気づけるようになります。
これは脳の不思議な力です。
(実は脳のRASの機能について
知れば、不思議な力では
ないのですが。。。)
決算書の数字を改善するには、
こうした脳の優れた機能を上手に
活用することによって、
具体的にどうやって売上を
上げるのかを思考すること
によって、実現することが
できます。

会社が存続できるかどうかは、
お金の有無で決まります。
なぜなら倒産とは、
お金がなくなった状態
をいうからです。

お金を生み出す源は、売上です。
ですから、
決算書でもっとも重要な場所は
お金を生み出す「売上」です。
売上を上げるには、
売り方ももちろん大事ですが、
価値の高い商品やサービスも
とても大事です。
これからの時代は、
Aiによって単純作業が
人間の仕事から奪われて
いくといわれています。
ですから、
これからの時代は、
今までにない、より価値の高い
商品やサービスが必要になる
と考えます。
より高い価値を生み出すには、
「今までにないもの」を考え出す
ことです。
ではどうしたら、
「今までにないもの」を考え出す
ことができるのでしょうか!?
今までにないものを考え出すのは
「脳」です。
ですから、
脳がどのような状態であれば、
「今までにないもの」を考え出す
ことができるのかが分かれば、
より価値の高いことを考える
ことができるようになります。
今までにないものを考える
ということは、
つまり「創造力」が必要に
なるわけですが、
創造力は、脳の中の
「前頭前野」
に関係します。
前頭前野が活性化している
ときには想像力が高まり、
よいアイデアが生まれます。
この前頭前野を活性化するのは、
「楽しい」とか、
「うれしい」
といった感情がともなっている
ときなのです。
そうなんです!!
「今までにないもの」を考える、
すなわちより良いアイデアを
考えるには、
「楽しい」とか、
「うれしい」
と思うことが重要なのです。
ですから、
ビジネスをするには、
自分が楽しいことでないと、
創造性が発揮できませんから、
長続きしません。
自分が楽しいことであれば、
もっとこうしたらどうかななどと、
創造性が発揮されて、
今までにないことを考えられます。
すなわち、
アイデアが生まれやすいのです。
よく好きなことを仕事にした方がいい!!
といいますが、
これが好きなことを仕事にした方がいい
科学的な根拠です。

そして、
お客様がどんなものにお金を払いたいか
といいますと、
「楽しくなること」とか、
「うれしくなること」
にお金を払います。
「楽しくなること」や、
「うれしくなること」が
一番価値が高いこと
だからです。
ということは、
売上を上げるには、
自分が楽しいことをして、
お客様も楽しくなること
を考えれば、
いいアイデアも生まれるし、
お客様もお金をより支払って
くれます。
ですから、
何とか商品を買ってもらう
ことを考えるよりも、
お客様がどうしたら楽しくなる
のだろうかと考えれば
自動的に売上につながります。
ですから大切なことは、
お客様が喜んでくれそうな
ことを考えるために、
まず自分が仕事を楽しみましょう。
Aiの時代を勝ち抜くためには、
自分の「感情」を大切にすること!!
ということが分かります。
もしかしたら、
コロナ禍で売上が下がっている
会社もあるかもしれません。
将来に不安をいだいている
会社もあるかもしれません。
でも、
売上を上げるのに大事なことは、
自分が仕事を楽しんで、
脳を活性化することで、
お客様のためにこれまでよりも
よりよい会社にしていくことでしょう。

時には決算書を見て、
不満
に思うことはあると思います。

でもこれは脳科学的には、
いいことです!!
なぜなら、
「自分」の現状に対する不満は
前に進んでいくための
「原動力」
となるからです。
ですから
自分の現状に対する不満は
持った方がいいといえます。
人間は感情の生き物ですから、
決算書をみるときの感情を
うまく使うことで、
決算書をよりよく経営に活かす
ことができます。
では、
まず自社の決算書を見て、
自分の思うようにいかなくて、
不満に思ったり落胆した場合とは、
どのようなときでしょうか!?
その原因は主に次の2通りに
分けることができます。
1つ目は、
想定(計画)そのものが間違っていた
場合です。
例えば、
そもそも想定していたニーズが
なかった場合。
もしくは、
想定していた売上を達成する
だけの営業力がなかった場合
がこれに該当します。
そして、
不満に思ったり落胆したりする
もう一つの理由とは、
想定(計画)は正しかったけれど、
分析が間違っていた場合です。
どういうことかといいますと、
ニーズはあるのだけれど、
お客様へ提案するタイミングや
アプローチの方法を見誤った場合。
もしくは
売上を達成するだけの営業力はある
のだけれど、
営業戦略が十分ではなかったなどです。

当初の想定(計画)と現状との「差」を
明確にしていくことで、
なぜ自分が不満に思うのか、
なぜ想定(計画)どおりにいかなかったのか
が見えてきます。
ここで大事なのが、
1つ目の「想定」の間違いであれ、
2つ目の「分析」の間違いであれ、
自分が想定していた通りにならなかった
ときに、
自分のせいでうまくいかなかったと
思うことが大事です。
そうやって自分ごととして考える
ことができると、
前頭前野が活発化し、
イライラする気持ちが
抑えられえます。
そして想定(計画)どおりにいかなかった
原因が見えてきて、
新たな想定(計画)に向かって
気持ちを切りかえることができます。
気持ちが変われば、行動が変わります。
そして行動が変われば、状況が変わり、
不満は解消に向かいます。
自分の現状に対する不満は
前に進んでいくための
「原動力」
となります。
ですから、
決算書を見て、不満に思うことは、
いいことです!!
ちなみに、
他人に対する不満を抱えると、
心身にストレスがかかり、
緊張状態となります。
すると思考と行動をコントロールする
前頭前野の働きが抑えられて、
思考能力や判断力が低下して
しまいます。
ですから、
脳科学的にも他人に対する不満は
持たない方がいいのです。
それに対して、
自分の現状に対する不満は、
「自分の本当の望み」、
「自分にとって本当に大切なこと」
に気づくためのきっかけになるため、
持った方がいいといえます。
人間は感情の生き物ですから、
決算書をみるときの感情を
うまく使うことで、
決算書をよりよく経営に活かすことが
できるのです。


