毎日ドキドキさせてもらったSOIも後1日。
運営に対する不満、不信は数々あって、それは
スケーターさん達の素晴らしい演技で帳消しになる問題ではないので、それはそれとして。
(はっきり言って、世界最高峰を謳うなら、運営もそこを目指すべきでしょう。出演者に丸投げしなさんな!)
この過酷なスケジュール(運営!)にもかかわらず、全力で演技して下さった出演者全員には、大きな拍手を送りたい。
個人的には、羽生選手を別格として、ジェイソン、知子ちゃん、そしてチョク・ベイ組が印象に残りました。
ところで、一部で『阿修羅ちゃん』に対する批判(?)が出てるらしくて、びっくりしている。
『は?!』ですわ。
羽生選手の素晴らしく美しいスケーティングが観られないのが残念、というのは、わかる。
他の2日どちらかだったら良かったですね、と言うしかない。
しかし、『阿修羅ちゃん』の音楽で滑るなら、
あれがドンピシャ、大正解だ。
もしあの曲を、ぬるぬる滑らかなスケーティング
でやるスケーターがいたら、『わかっちゃいない!』
と言うしかない。
(実際、よくいるんですよね、そういう人。)
お・ん・が・く を聴いて!!
そういう音楽じゃないでしょ?!
って思うこと、スケート観ていると、よくある。
タンゴをぬるぬる滑る人とか。
気持ち悪くて仕方ないけど、「スケートだから仕方ないよね、、、、』って、いつも思う。
だから、今回の『阿修羅ちゃん』は、
やっとスケートでもここまでやってくれるスケーターが現れた!!と嬉しくてたまらない。
それが好みかどうか、は人それぞれだと思うから、
全員が好きであるべきだ、とかいうアホなことは絶対思わない。
ただ、あの演技が好きでないと思う方は、恐らくあの手の音楽をスケートで使うことがお好きではないのだと思うし、そうでなくて、あれをぬるぬるしたスケーティングでやらなかったのが気に入らない、という方は、音楽を理解していない、と言うしかない。
しかし、羽生選手のあの超絶ステップは、凄いとしか言いようがないと思うのだけれど?
あれだけのステップを踏みながら、あれだけの移動距離が出るのって、ヤバくないだろうか?
私は他で観たこと無いけど?
昔、日本の男子選手で、音楽にあわせた、とても細かいステップをストレートラインステップに入れた選手があった。
(そう、ストレートラインステップがあった時代の話です(笑))
最初、それはあまり評価されなかった。
それは、高度なスケーティングではない、という評価だったと思う。
でも、私は、それが音楽にぴったりとあっていて、好きだった。
段々、それは国際試合でも評価を得るようになっていった。
そして、その選手は、日本人男子として初めて、オリンピックで表彰台に登った。
まさか、その選手のファンが、羽生選手のあのステップを評価できない訳はないと思う。
止まって踊っているところについては、もう、曲のビートを感じて下さい、と言うしかない。
あそこのビートは、私には前に進んでいるようには感じられない。ごくタイトで、密かなビート感。
それがあるから、その後の爆発するようなエネルギーになる。
羽生選手がこのプログラムを、『踊る』方に振っているのは確かだが、だからこそこの音楽の良さが最大限に発揮される。
何度も言うが、この音楽をスケートに落とし込むなら、これが最高の形だ。
いや、正直、スケートでここまでの演技が可能だとは、思ってもいなかった!
歌詞にあるように、本当に自分に誠実に生きようとする人にとって、この世の中には馬鹿げたことが
山のようにあるけれど、それらを全て吹っ切らせてくれる『阿修羅ちゃん』が、私は大好きなのです。