帰ってから思い出すこと

帰ってから思い出すこと

旅の話と本の話とロンドンの話…

クロアチアやイタリアやフランス、イギリスとヨーロッパを旅した時のことを中心に綴っています。
ロンドンで暮らしていた頃のことも書き残しておきたいな…と思いつつ。
旅の参考になれば幸いです。

Amebaでブログを始めよう!

さて、ドゥブロヴニク空港から旧市街を目指します。

ドゥブロヴニクの空港から世界遺産である旧市街までは
シャトルバスが運行しています。

飛行機の到着時間に合わせてバスが運行しているようですね。
所要時間は30分くらい。海岸沿いを走っていくので景色も良好です。

クロアチアの通貨は「クーナ(Kn)」(1Kn=15~16円)ですが、
バスの運賃はひとり5ユーロでした
(もちろんクーナでも支払い可能。たぶん40クーナくらい)。
タクシーを使用すると200~200クーナくらいです。


ちなみに、旧市街の中でも、ユーロが使えるお店が結構あります。
(カードを受け付けてくれるところもかなり多いです)

ついでに話をすると、両替は旧市街の中の方が良いかもしれません。
旧市街には二軒の銀行があり、
手数料なしで両替してくれます。
ユーロ(トラベラーズ・チェックも可)や
ポンドはもちろん、日本円も両替可能なので、
日本国内でユーロに変える手数料を考えたら
直接日本円を持っていった方が良いかもしれません。
銀行はお昼休みが長い反面、
20時くらいまで営業しているのでかなり便利です。

帰ってから思い出すこと
ピレ門を抜けると、オレンジ色の屋根広がる旧市街が…

さて、バスで旧市街の入り口であるピレ門に到着。

ここから城壁都市である旧市街のメインゲートです。
夏期は空港からのバスは旧市街にも停まりますが、
普段は旧市街を通りすぎてGruz(グルーズ)という
高速バスの発着場所まで行ってしまいます。
そこからは市内のバス(1番とかいろいろあります)で旧市街へ。(10分弱)
とってもきれいなビーチもあるというラパッド地区へも、
ここからバスで行くことができるそうです。


7月の旧市街の入り口は想像以上にたくさんの…。

クロアチア・ドゥブロヴニク空港への着陸はスリリング。


飛行機はパリからクロアチアの海岸線を左手に見ながら南下。
そして、旋回を始めるといよいよ着陸態勢へ。

高度がみるみるうちに落ちていくのが

耳と、地上にうつる機体の影とでわかります。

でも、下を見ても岩混じりの灌木が広がるばかり、

本当にこんなところに空港が?

もしかしてとんでもないところに着陸してしまうんじゃないの?

と思っていた瞬間、


ジェットエンジンがごぉっという音を立てて機体が急上昇。
まさか本当に!?

と心配になった瞬間、クルーのアナウンスが機内に。

「…これは極めて通常のオペレーションですからご安心ください」

これが通常?

進入角度が悪かったのか、高度を下げ過ぎたのか、
理由はよくわからなかったけど、

機体は再び同じルートを通って、
同じポイントで旋回して着陸態勢へ。

今度はちゃんと降り立って、
私を旧市街へ行かせて下さい、と祈るばかり。

今度も私の座席からは滑走路は見えず、

灌木の緑と灰色の岩。

(私の座席、前から2番目なのに…)

もういい加減、タイヤが滑走路に接するという瞬間、

やっと私にも灰色に白いラインが引かれた滑走路が。

ドンともゴンともいう音を立てて飛行機、無事着陸。


帰ってから思い出すこと
着陸してから空港の中へ歩いて行くのも
ローカルな感じがします。

小さい空港ではよくあることなんでしょうか?

私は飛行機に乗ることがあまりないので、

ドキドキしてしまいました。


さて、空港を出たら、いよいよ旧市街に向かってみましょう。


帰ってから思い出すこと

欧州ではメジャーなリゾート地であり、

日本でも少しずつメジャーになりつつある

クロアチアのドゥブロヴニクに行ってきました。


世界遺産にも登録されている

旧市街を持つドゥブロヴニクには、

語りつくせないほどの魅力がたっぷりとあります。

その魅力のひとつひとつを

紐解いていくことができるでしょうか?



帰ってから思い出すこと

旧市街への入り口。旧市街のすぐ脇にあるビーチから

一番近いプロチェ門。

さて、どのような街並みが広がっているのでしょうか?



これを読めば、ガイドブックなしでも旅できる、
を目標に旅を振り返ってみます。




東京からクロアチアへは直行便がないので、

欧州の主要都市で乗り換えます。

今回使ったのはLCC(ロー・コスト・キャリア)の

Easyjet(イージージェット)。

ロンドン(ガトウィック空港かスタンステッド空港)、
パリ(オルリー空港。夏期のみ就航の模様)、

ベルリン、ジュネーヴなどからドゥブロブニクへ。


他にも、クロアチア航空、ブリティッシュ・エアライン、

SASなどが就航していて、

発着地も、オスロ、モスクワ、ウィーンなど

いろいろとありました。

(パリのように夏期のみ就航のところも

あるようなので注意が必要です)

にじいろジーンを観ていたら、

トルコ航空を使ってもドゥブロヴニクへ行かれるようです。

(たまたまタクシーに乗り合わせた韓国の子は、

彼女たちはソウル(大韓航空)→成田(ANA

→ウィーン(クロアチア航空)→ドゥブロヴニクと来たそう)



クロアチアは、イタリアのふくらはぎの対岸、

つまりイタリア東部とアドリア海を挟んだ対岸、

バルカン半島の海岸沿いを南北に伸びています。

ドゥブロヴニクは南側に位置していますが、

途中、ボスニア・ヘルツェコビナの

領地に挟まれてしまうため、

ドゥブロブニク周辺は飛び地になっています。

数千の島があるところとか、ちょっと日本に似ています。



機内から眺めていると、

島の多くの部分には人の手が入っていないようで、

なんだか原始の時代から存在するものをみているような、

そんな気分になりながら、飛行機は空港を目指します。
太古を思わせる、のどかな景色がひろがるクロアチアですが、
それとは対照的にドゥブロヴニクの空港は

スリリング。

それは日常茶飯事なことだと言いますが…。

お腹が空く度に思い出す。

カラスが僕に言った言葉


「与えられたものだけでやっていかなくちゃならないんだ。…そのうちに胃も小さくなっていくさ。」

「だって君は世界でいちばんタフな15歳のしょうねんなんだものな」



天気の良い午前中か知らない街に行った時に思い出す。

ひるがえるカーテン、開け放たれた窓。片隅で読む千夜一夜物語。


「開館したばかりの閲覧室には僕しかいない。

その優雅な部屋を僕はすっかりひとりじめすることができる。

雑誌の写真にあった通りだ。天井が高く、広くゆったりとして、しかも温かみがある。

開け放された窓からはときおりそよ風が入ってくる。白いカーテンが音もなくそよぐ。

風にはやはり海岸の匂いがする。ソファの掛け心地は文句のつけようがない。部屋の隅には古いアップライト・ピアノがあり、まるで誰か親しい人の家に遊びに来たような気持ちになる。」



何度も読みなおした。

凍えるほど寒い2月ロンドンの、暖かいベッドの上で。

私が春樹の中で一番好きな物語。

7月に日本に帰る時は、

またロンドンに戻るまでの「一時帰国」と思っていた。


だから、きちんと別れてこなかった人やものや場所があったし、

果たしていない約束もあった。

それらすべてにきちんとさよならをして、

いわば終止符をきちんと打った上で次に進もうと思って、

11月に12日間の決別の旅にでることにした。


と言ってもその旅を決めた時はまだ

今の仕事から返事をもらったわけではなかったんだけど、

根拠のない確信のもと10月の半ばにそんな決意をした。

(実際に返事をもらうのは、それから二週間後。

旅に出る4日前のことだった)



今回の旅で果たすことは3つ。


ロンドンのフラットメイトにもう一度会って、

See you soonではなくByeということ。


部屋に残した荷物をピックアップすること。


ヴェネチアにいる友人Giorgiaに会うこと。



ダイレクトの航空券が高い、と思っているうちに

ふとフィンエアとSASを思い出す。


たまたまこの夏、テレビで見かけたり

友人が出かけたり、とコペンハーゲンの話に触れることが多かった。

そうしているうちに、ニューハウン

(黄色や緑色、カラフルな木造の家が並ぶ運河沿いの通り。

中にはアンデルセンが暮らした家もある)

見てみたいな、と朧気に思うように。


金はないけど時間はあったので

せっかくの機会だから航空会社をSASにして

コペンハーゲンで3日間ストップオーバーすることにした。


というわけで、私は一年間で終わりきらなかった

ロンドンでのワーホリを締めくくるために旅に出た。


行き先はコペンハーゲン→ロンドン→ヴェネチア→ロンドン。