NHK響 原田慶太楼 反田恭平 スクリャービン・プロ 2024-06-08 NHKホール | sakagumoのブログ

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会社員です。クラシック音楽と読書と温泉が好きです。あと万年百十の王だけど、楽しくゴルフ⛳をすることが好きです。
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NHK交響楽団定期演奏会(Aプロ)

指揮 : 原田慶太楼
ピアノ : 反田恭平
音符スクリャービン/夢想 作品24
音符スクリャービン/ピアノ協奏曲 嬰ヘ短調 作品20

(アンコール)

・グリーグ/抒情小品集から「トロルハウゲンの婚礼の日」
音符スクリャービン/交響曲 第2番 ハ短調 作品29

 

N響2023-2024シーズン最終月は、とくに何らメモリアルでもないけどオール、スクリャービン。しかも若い時のロマンチックな作風のものが並べられました。

 

最初の「夢想」は4分ほどの小品。金銭的な支援を得ていた恩師へのサプライズ・プレゼントだったとか。

 

あとで気が付いたのですが、後半の交響曲第2番の入りとそっくり。クラリネットのちょっとほの暗いソロが美しかったです。

 

続いて反田氏が登場してのピアノ協奏曲。ショパンとラフマニノフを混ぜ合わせたようなロマンチックな作品で、とても聞きやすい作品です。

 

こうして聴くと第1楽章は、今やっているNHK大河ドラマ「光る君へ」の主題曲に雰囲気がそっくり。いや大河の方がスクリャービンに似ている・・というべきか。

 

ピアノは同じ反田氏だし。

 

会場のウケも非常に良かったです。アンコールはグリーグの抒情小品集から。いい演奏でしたが、ちょっと長かったですかね。

 

いっそ「光る君へ」をやってくれたら会場も沸きに沸いたでしょうが。

 

後半の交響曲第2番は、7年前の2017年にパーヴォ・ヤルヴィが取り上げてました。珍しい作品にもかかわらず、比較的短い間隔で、しかも同じN響で取り上げられるのはちょっと意外でした。

 

原田さんの動きの激しい指揮ぶりで、演奏も熱量があって素晴らしかったのですが、いかんせん長く感じました。

 

全5楽章、50分くらいで、ブルックナーやマーラーに比べれば短いのに、なぜか長く感じる。

 

手持ちのCDは40分弱なので、きょうは第2楽章あたりで繰り返しをしたり(気が付かなかったけど)、フルスペックでの演奏だったのかな~

 

わりと各楽章でクライマックスが何度も何度もあるのが辟易する要因か。第4楽章から第5楽章にかけての典型的な暗から明への展開も、何度も何度も逡巡したあげくようやくに到達。

 

冒頭のクラリネットのほの暗い主題が、ハ長調で朗々と奏でられるところは爽快なんですが、今度はなかなか終わらない。

 

なんかけっこう疲れました。

原田さんの指揮、N響の演奏は情熱的だったんですがね。