ヒラリー・ハーン&アンドレアス・ヘフリガー デュオ・リサイタル
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ 第1番 Op.78 「雨の歌」
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ 第2番 イ長調 Op.100
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ 第3番 ニ短調 Op.108
(アンコール)
ウイリアム・グラント・スティル:マザー&チャイルド
昨年に続いてのヒラリー・ハーン&アンドレアス・ヘフリガーの来日。昨年はベートーヴェンの9番&10番、今回はオール・ブラームス。
会場は満員。開演前の12月のドイツ・カンマー(ハーンのソロ有)先行発売とCD売場、休憩はこれに男女ともトイレ、公演後はサイン会と、それぞれ大行列でロビーは大混雑でした。やはりヒラリーって人気あるんですね。
相変わらず、素晴らしいヴァイオリンを聴かせてくれました。成熟の極み。技術的にも非の打ちどころがなく完璧。
凛とした佇まいで弾く柔らかい音色に各曲とも魅了されました。
ヘフリガーのピアノは昨年に続き、相変わらず大雑把。本当に不思議なコンビです。この大雑把なピアノに全く惑わされないヒラリーの精神力も凄い(妙に感心)。
アンコールはヒラリーが演奏前にメモを持って日本語で曲紹介。ブラームスが亡くなる2年前に生まれたというウイリアム・グラント・スティルの作品。
とても叙情的で慈愛に満ちていて、ブラームスの雰囲気を継承したような作風でとても良かったです。
12月のドイツ・カンマーとやるベートーヴェンのコンチェルト、行きたくなりました。ベルリン・フィル来日公演での日本デビューから四半世紀近く。同じベートーヴェンでの深化を確認したくなりました。