都民芸術フェスティバル 室内楽シリーズ
ほのカルテット(1st ヴァイオリン/岸本萌乃加、2nd ヴァイオリン/林 周雅、ヴィオラ/長田健志、チェロ/蟹江慶行)
ハイドン:弦楽四重奏曲 へ長調 作品50-5 Hob.Ⅲ:48「夢」
モーツァルト:弦楽四重奏曲第15番 ニ短調 K.421
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第7番 へ長調 作品59-1
(アンコール)
・ハイドン:弦楽四重奏曲 作品33-5「ごきげんいかが」からフィナーレ
最近評判のほのカルテット、初めて聴きにいきました。
ハイドン⇒モーツァルト⇒ベートーヴェンと弦楽四重奏の王道プログラム。
前半のハイドンとモーツァルトは手堅いけどちょっとおとなしめの演奏に聞こえました。読響の1stヴァイオリン次席の岸本さんの音色が耳当たりがすごく良くって美しかったです。
後半のベートーヴェン、ラズモフスキー第1番が素晴らしい演奏でした。
とくに第3楽章のアダージョ・モルトが魂のこもった渾身の演奏で感動しました。食い入るように聴きいってしまいました。改めてこの作品の素晴らしさを再認識させてくれました。
その勢いに乗ってのフィナーレは、押さえ込まれていた精神がまさに一気に解放されたかのような伸びやかなアンサンブル。
前半を含めテンポも含め温厚な演奏だったものが、このフィナーレでは早めの演奏で一気呵成。素晴らしいラズモフスキーでした。
アンコールは再びハイドン。ロシア繋がりなのか、作品33のロシアセットから第5番のフィナーレ。
これまた勢いに乗った楽しい演奏。
後半にこのカルテットの真価を聴いたコンサートでした。
※写真は今後の公演のもの。