皆さんは、
この一言で救われた!
そういった経験はないでしょうか?
今回は漫画やアニメでも親しまれた
一休さんのお話をしたいと思います。
一休さんとは、
室町時代を代表する
臨済宗大徳寺の僧侶、
一休宗純禅師です。
「 屏風の虎退治 」
「 この橋渡るべからず 」
と言ったトンチが有名です。
機転を利かせたトンチで
数々の難問を乗り切り
時の将軍、足利義満まで
やり込めた話も有名です。
まんじゅうは嫌いだと言って、
まんじゅうをたらふく食べたり
骸骨をもって京都の町を練り歩くなど
数々の、エピソードが残っています。
非常に頭が良く、機知に富み、
破天荒で風変わりだけど、人情深く
とても尊敬されていたそうです。
一休さんは弟子の僧侶たちに
この先どうしようもなくなって
大変困った状態になった時に
この手紙を開けなさいという
遺言を残して亡くなりました。
それから数年経って
お寺に大変大きな危機が起こります。
皆、慌てふためいたところ
1人の僧侶が一休さんの遺した
手紙のことを思い出して、
すがるような思いで
封をあけてみたことろ
3つの言葉が書かれていました。
大丈夫
心配するな
なんとかなる
あまりにも単純な言葉だったため
僧侶たちは拍子抜けしてしまい
思わず「 ぷ 」っと笑ってしまったそうです。
その後、弟子たちは無事に
お寺の危機状態を乗り切ることが
できたそうです。
深刻な危機状態だったのですが
一休さんの遺してくれた言葉で
心がスッと軽くなって
冷静さを取り戻して
目の前の出来事に真剣に取り組む
ことができたのかもしれません。
🔷 深刻にならず真剣になる 🔷
人は誰でも先の見えない危機状態になると
不安に陥り、物事を深刻に捉えるようになります。
いつのまにか真剣ではなく
深刻になっていることが多いものです。
そして、深刻になればなるほど
自分が見えなくなり、周囲も見えなくなり
冷静な判断が出来なくなってしまいます。
🔷 深刻と真剣の違い 🔷
深刻とは、
解決策を考えているつもりが、
マイナスなことしか
頭に浮かばなくってしまう…
正確にいうと、
真剣にマイナスなことを
深刻に考えるということです。
マイナスなことを深刻に考えている以上、
マイナスなことしか出てこなくなります。
焦りや不安もどんどん大きくなり
深く落ち込んで手も足も出ない状態です。
真剣とは、
どうすればこの状況を改善し
上手くいくようになるか、
思考を巡らすこと
解決のために本気で取り組もうと
覚悟を待って受け止めて、
そのために何をしたらいいかを
考えられる状態です。
焦りや不安な気持ちもあるけれど
今できる事をやってみようと
「 今ここ 」に意識が向いていること。
お釈迦さまの言葉で
「 過去を追うな、
未来を願うな、
過去はすでに捨てられ
未来はまだ来ていない、
今できることを熱心になせ 」
( 簡略化しています )
「 今ここ」を真剣に充実させることが
何よりも大切だということを説いています。
大丈夫、心配するな、なんとかなる
一休さんのこの言葉は簡単なようで
深い意味があるように思うのです。
アニメ「一休さん」では、
「 あわてない、あわてない、一休み、 一休み 」
という名言があります。
時間に追われて、
冷静さを失いそうに
なった時でも、
一呼吸置いて落ち着いて
考えることの大切さを説く言葉です。
誰でも、
日常生活の中で
深刻にならずとも
焦ったり、不安になったりすることは
あるものです。
そんな時は
まずは深呼吸をして
あわてない、 あわてない、 一休み 、一休み
大丈夫、心配するな、なんとかなる
この言葉を自分に語りかけて
あげるのも良いかもしれませんね。
ひとつの言葉が
心の緊張を緩めてくれたり‥
心の原動力になってくれたり‥
心のお守りになってくれたり‥
言葉は言霊ともいい
不思議なパワーがあると言われています。
その時々で自分に合った言葉を
取り入れて、
人生のより良い原動力に
できるといいですよね
多くの方が心軽やかに幸せに
過ごされますように☆
最後までお読みくださり
ありがとうございました
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