シリコンバレー、ベンチャーキャピタル(VC)最前線
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今度は携帯RSSリーダー ~携帯メーラーflurrymailが新機能~

以前のエントリーでも書いたとおりアメリカと日本でモバイルビジネスについては比較が非常にしにくい。それを分かっていながらflurrymail のことを取り上げたいと思う。この会社を調べていくうちに、二つの面白い事象(シリコンバレーのベンチャーでちょっとずつcommonになってきている)を発見したからだ。

まずおさらいになるが、アメリカの携帯市場では日本の携帯メールにあたるものがSMSで、i-modeやezwebと近い利用方法としてWAPを使っている。とってもざっくりした説明なので概念やレイヤー上正しい表現ではないが、暫定的にそう仮定するとSMSは機能的に限りがあり、WAPは非常に重いというボトルネックがある。そのような中、flurrymail はJavaベースのモバイルアプリケーションで、PCのメーラーと近い機能やメリットを備えている。例えば検索性、複数のメールアカウントの管理、そして何よりもサクサク動くといった点だ。そのflurrymail が機能追加を行いRSSリーダーを備えるようになり、メールだけではなくブログやニュース等もWAPを立ち上げることなくチェックすることが可能になった。

実際自分自身も日中はミーティングや移動が多く、PCやサイトがチェックできないことが多いので、確かにこうした機能は非常に便利であろう。

で、気付いた二つの事象だが、それらはこうしたflurrymail の機能とは全く別次元のこと。
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競合ひしめくWeb2.0的Yellowpage ~SNS+Google Map+CGM~

決して新しい話ではないので、日米ともに様々なサービスが立ち上がっている。ベンチャーキャピタルから投資を受けた会社もあれば、大企業の新規プロジェクトまで様々だ。何となく自分で見比べたいので、幾つか取り上げてみたい。

Judy's Book
2005年11月に8百万米ドルの投資をMobius Venture CapitalIgnition Partners 、そしてAckerley Patners より受ける。

Yelp
2005年11月にBessemer Venture Partners から3~8百万米ドル(?)のシリーズAファイナンスを受ける。
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いつか来た道 ~過熱するバーティカルサーチ市場~

今から5年程前、そうネットバブルがピークに達していた時期に「バーティカル」という言葉が流行った。バーティカル・ポータル、バーティカル・エクスチェンジ、バーティカルxxx等など。ある特定の縦割りカテゴリーで独占的な情報量やトランザクションを保有し、ユーザーにとっては他の無駄な情報が無いインターフェースを実現し、また運営企業としてはその市場特性を理解しニッチの強みを生かし収益性を高めるようなビジネスモデルだ。

その懐かしい言葉「バーティカル」が改めて検索エンジンの市場で注目されている。その背景には、RSSフィードやフォークソノミーといったWeb2.0を代表するツールが定着してきたこと、ブログの発達に伴い情報が膨大になり検索技術が改めて重要視されるようになったこと、そしてGoogle Maps等に代表される地域情報を活用したウェブサービスの発達したこと、Ajax等の技術を取り入れることによって検索上のユーザーインターフェースの向上などが挙げられる。

もはや在り来たりとも言える程にインターネット上でお金が流れることが実証されているビジネスエリアで、幾つかのバーティカルサーチのサービスが注目されている。
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テレビCMの新しい形 ~ネット広告代理店SpotRunner~

インターネット広告代理店というとオンライン広告を扱う代理店を表すが、SpotRunner は旧来の広告代理店の仕事をオンラインで完結させる新しいビジネスモデルをスタートした。

アメリカは日本とは異なり、ケーブルテレビ等の有料放送が異様に発達し地域放送を含めると何チャンネルあるか分からないぐらいの巨大なマーケット。様々なシンジケーションが組まれており、そこに主要メディアと合わせてCMが流れていたりするが、一方でローカル局等の収益モデルとして、広告枠が十分に機能していないのが実態だ。

SpotRunner は、一般的な中小企業が米国中のあらゆるテレビチャンネルのCM枠にコマーシャルを流すことを可能にする新サービスだ。当社は今月11日に、Battery Ventures とヨーロッパベースのVCでSkypeに投資をしていたIndex Ventures をリードインベスターとする10百万米ドルのSeries Aラウンドの資金調達を実施したと発表した。
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番外編 ~起業家がつく10の嘘~

Grage.com (Garage Technology Ventures)の創業者で会長のガイ・カワサキ(Guy Kawasaki)。言わずと知れたシリコンバレーのネットベンチャーの支援者の一人である。彼のブログ のエントリーで興味深いのがあったので取り上げてみたい。

タイトルはその名も「The Top Ten Lies of Entrepreneurs(起業家がつく10の嘘) 」。読んでいるだけで笑みが出てしまう。決してシリコンバレーだから云々ではなく、日々私も個人的に直面している言葉の数々だ。内容はちゃんと読んでいないので、あくまで筆者の経験を元にガイ・カワサキの言葉を勝手に解釈してみたい。
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早すぎる終焉 ~個人最適化機能付きRSSリーダー~

SearchFox というRSSリーダーがサービスを閉鎖するという発表を行った。当社のスタッフのブログにて告知をし、またメールで会員に向けてサービス終了のノーティスが届いたらしい。
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絶対聞いてみたい! ~The Churchill Clubイベント~

久々にThe Churchill Club のウェブサイトを見たら、非常に魅力的なイベントが開催されることを発見。

毎年恒例のベンチャーキャピタル業界のトップテントレンドディベートが正に明日行われるらしい。もちろん明日では日本に住んでいる僕は行ける訳が無いのだが、物理的に行けたとしてもチケットが既に完売らしい。

それもそのはず。ディベートに参加する錚々たる面々。泣く子もだまるベンチャーキャピタリスト達だ。この場の経済価値を考えると空恐ろしい。


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M&Aもロングテイル? ~Yahoo!が音楽共有企業を買収!?~

とあるブログで見つけただけなので、スポーツ新聞風に「!?」で終えたが、Yahoo!Webjay というWeb2.0的音楽共有・配信企業を買収したらしい。

Webjay は、個々人が自分で作った音楽を配信したり、他人が作った音楽をMP3プレイヤーなどで聴いたりできるFlickrの音楽版に近いイメージ。

が、何と言っても強烈なのが、このサイト、企業とは言え一人で運営しているということだ。買収後、創業者であるLucas GonzeはYahoo! にジョインするらしい。
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Web2.0で重要性を再認識 ~認識系コアテクノロジー~

ちょっと今日は体調を崩しているので簡単に。

シリコンバレーのベンチャー企業RiyaBay Partners から15百万米ドルの資金調達を行った。当社は写真の中の人物を自動認識し、消費者が写真の登場人物に応じてタグをつけたり、ソートしたり可能にするサービスを提供している。

当社のCEOは、もともとeBayの売り手側のマネジメントシステムを提供しているAndale の共同創業者兼CEOで、業界でも注目されてきた人物だ。彼が自分自身の写真ライブラリーを見て、当サービスの必要性を感じて取り組んだ技術ベースのスタートアップ企業と言える。
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日本を通り越して中国へ ~SINAのCOOの華麗な転身~

日本のオールアバウト に出資をし多大なキャピタルゲインを得たシリコンバレーのベンチャーキャピタルであるDoll Capital Management が、中国市場に投資をする5百万米ドルのファンドを新たに組成したと、ロイター通信のニュース で報道されていた。

当社はこのファンドから中国の次世代を担うベンチャー企業に対して積極的に出資をしていくらしい。投資対象としては、携帯電話関連サービス、アウトソーシング、半導体関連、そしてメディア事業者を想定しているとのことだ。

しかも、Doll Capital Management は、当社の中国市場のパートナーとして、中国のポータルサイト運営企業でNASDAQに上場しているSINA (時価総額は約1,500億円!)の共同創業者で最高業務執行責任者(COO)のHurst Linのリクルーティングに成功した。
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