シリコンバレー、ベンチャーキャピタル(VC)最前線 -2ページ目

Browsterが3百万米ドルを調達 ~検索結果の新しい見方~

PE Weekによると、アメリカ、サンフランシスコのベンチャー企業であるBrowster が3.37百万米ドルの資金調達を実施した。Series AのファイナンスでベンチャーキャピタルはVanguard VenturesAdvanced Technology Ventures

当社は、2004年にこれまでシリコンバレーで様々なスタートアップ企業の立上、事業開発、そしてM&Aに携わってきたマネジメントチームによって設立された。CEOや開発担当取締役はApple、eVoice、Kana等で主要な役割を果たしてきたらしい。こうしたマネジメントチームがエンジェル投資家の協力を得て、2005年2月に当社の主要プロダクトであるBrowster のベータバージョンを公開開始した。
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年末年始スペシャル ~サーチエンジン戦争③ 4INFO.net~

サーチエンジン戦争の第3弾として、今回はちょっと志向を変えてみたい。Web2.0については様々な見解があるが、それはさておきインターネットを使ったサービスモデルの進歩として捉えた時に、様々な検索エンジンの新たな試みがなされている。

が、今日取り上げるのは、Web2.0と同様アメリカのベンチャーキャピタリストの間で継続して注目されているモバイル検索エンジンの分野で資金調達を行った4INFO.net

アメリカでは日本の携帯電話市場とは大分異なる進展を遂げており、一概に比較することは難しい。まず、アメリカでは日本と比較するとキャリアの力が対消費者という観点では弱く、i-modeやezwebといったキャリア主導の強力なポータルサイトが存在していない。また、大柄な米国人は小さいボタンが押しにくいのか、携帯電話のデバイス自身の発展も日本と比較すると遅れており、サービスレベルにおいても周知のように日本の方が発達していると言える。米国のモバイル分野ではPCと同様にYahoo!Google がそれぞれYahoo! MobileGoogle Mobile としてサービスを提供しており、日本の携帯コンテンツ市場と比較すると相対的にこれらのサイトが大きなシェアを取っていると言えよう。

そんな環境下において、もう昨年の話になるが2005年3月に4INFOU.S. Venture PartnersDraper Fisher Jurvetson から8百万米ドルを調達した。4INFO はPC分野からスタートした検索エンジンとは異なり、「位置/地図情報」、「リアルタイム性」、「インターフェース」に強みを持っているとアピールしている。
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年末年始スペシャル ~サーチエンジン戦争② Gravee.com~

Gravee はコンテンツプロバイダーやサイト運営者にとってより魅力的な形を目指してオープンした新しい検索エンジン。

Gravee の検索対象となるインデックスに登録したコンテンツプロバイダーや、Gravee の検索窓を自分のサイトに取り付けたサイトオーナーに対し、Gravee が売り上げた広告収入をシェアするという仕組みを取り入れることにより、メディアを所有する人のインセンティブを高めるというビジネスモデルだ。

例えば、「ベンチャーキャピタル」という言葉を検索窓に入力すると、その検索結果ページで表示される検索結果広告をクリックされると、最大70%の広告収入が検索結果として表示された例えば10のサイトのオーナーに支払われる(各オーナーにつき広告収入の7%)。例えば検索結果として表示される10のサイトのうち、二つが自分の運営しているサイトであれば14%がそのサイトオーナーの収益となるのだ。
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年末年始スペシャル ~サーチエンジン戦争① Wink.com~

サーチと言えばGoogle 。その成功と成長は言うまでもない。

そしてそれは数多くの起業家が挑戦するフィールドでもある。情報が氾濫するネット社会で、ユーザーが望む情報をいかにダイレクトにそして効率的に提供することができるのか。

サーチと言ってもその方法や位置付けは様々で、それに応じて本当に多くの会社が乱立している。新しい技術やブログといった新しいコンテンツ/メディアの発達に伴い、その勢いは増す一方である。

その様々な起業家の挑戦を、何回かに分けて取り上げていこうと思う。

その第一弾として今日はWink.com
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今日はちょっとごめんなさい ~アダルト業界にも必要、AdultVest.com~

普段、様々な米国のサイトを見ては面白い会社が無いかなぁ、アメリカのベンチャーキャピタリストはどういう会社に最近投資をしているのかなぁ、とネットサーフィンをしている。が、今日たまたま見つけてしまったのが、これAdultVest.com 。名前からして(AdultとInvestの造語)一発で何をしようとしているのかが、分かってしまうのだけれど。

このサイトによれば、全世界の検索クエリー数(per day)は6,800万件。驚くべきことに、うち25%はアダルト関連のキーワードが入力されているらしい。やれWeb2.0だ、long tail(ロングテール)だと騒がれていたとしても、このカテゴリーの市場規模には敵わないかもしれない(もちろんアダルトの中でもlong tailなサーチワードが使われているのだろうけれど・・・)。
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Trumba.comが8百万米ドルを調達 ~競合ひしめくカレンダー市場~

オンライン上でカレンダーを作成、公開、そして他のメンバーと共有できるウェブアプリケーションを提供しているTrumba.comが Oak Investment Partnersをリードインベスターとし、August CapitalとKleiner Perkins Caufield & Byersから2005年11月に8百万米ドルを調達した。

Trumba.comは今から約2年前に設立されたスタートアップ企業で、ファーストラウンドで4百万米ドルを調達しており、合わせて12百万米ドルの資金調達をしたことになる。
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モバイルプレイヤー、Visto Corp ~7千万ドルを調達!!!~

モバイルオペレーターに対して、キャリアを超えたシームレスなコミュニケーションプラットフォームを提供するVisto Corp が、2005年11月、Draper Fisher Jurvetson ePlanet Ventures をリードインベスターとする7千万ドル(日本円にすると80億円超!!!)に及ぶ資金調達を行った。 DFJ ePlanetに加えて、Draper Fisher JurvetsonOak Investment PartnersMeritech Capital PartnersVantagePoint 、そしてAllegis Capital が参加するラウンドとなる。ちなみに全てのファンドがフォローオン投資である。
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恐るべきベンチャーキャピタル、KPCB ~米国ナンバーワンVCの衝撃人事~

恐らく日本で最も有名なアメリカのベンチャーキャピタル、そしてアメリカでも最も高く評価され、実際にずば抜けた投資パフォーマンスを実現してきたKleiner, Perkins, Caufield & Byers

あのAmazonGoogleAOL も全てKPCBの投資の元、大成功を収めてきた。当社は過去33年の歴史で、450社を超えるベンチャー企業に出資を行い、卓越したイグジット実績を誇る。正直、そのレピュテーションは、Benchmark CapitalAccel PartnersDraper Fisher Jurvetson 等とは比べ物にならない。

そのKPCB が今年の7月、ブッシュ政権(第1期)の国務長官であるコリン・パウエル(Colin L. Powell)をStrategic Limited Partnerとして招聘したとこの程アナウンスした。
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米国VC市場の盛り上がり~5年ぶりの息吹~

米ダウジョーンズ社のベンチャーキャピタル業界のリサーチ部門VentureOne の調査によると、2005年第3四半期におけるベンチャーキャピタルによる投資は1,605案件に行われ、総額は162億ドル(日本円にすると幾ら?)に及んだらしい。

正にネットバブルの5年前、2000年の投資総額は950億ドルとも言われ、当時に比べるまでもないが、しかし実は第3四半期のみで2004年の年間投資総額215億ドルに追いついてしまいそうな勢いだった。
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SQUIDOO ~Explore Lenses~

今回取り上げるSQUIDOO は未だベンチャーキャピタルからの出資を受け入れていない、出来立てホヤホヤのプロジェクトである。たまたま見つけて面白かったので取り上げてみたい。

何が面白いって、このサイトは企業が運営している訳ではないからだ。従って、改組でもしない限りはベンチャーキャピタルが出資をすることはできないのである。実はこのサイト、CO-OP(一種の協同組合)が運営している。そして、サイトのコンセプト、ユーザーメリット、そしてその組織ミッションと形態が実に上手くマッチしているのである。正しくBusiness3.0???
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