怪物・井上尚弥がネリ戦で喫したダウン中に考えていたこと「こっちは本当ビックリして…」
大橋会長も井上のダウンシーンにはびっくりしてたんですね~、でも井上はそんな大橋会長の事を考えてたなんて(笑)
冷静すぎる!
という事で自分がダウンした時に何を考えてたか思い出してみようと思いました。
まぁ自分の様なしょうもないボクサーと井上は次元が違うんで比べようという事ではなく思い出すきっかけみたいなものなんですが。
自分、ちゃんとしたダウン、いわゆるスタンディングダウンや立ったままストップというのを除いてマットに足以外を付けたのは試合では4回ほどです。
デビュー2戦目に一回目はスタンディングダウン(当時はスタンディングダウンは認められていた)を取られて焦って突っ込んで行って顎に3発もらって前のめりにダウンしたのが初めてのダウン。
この時のことは依然に詳しく書いてるので省略。
二度目はタイで4年ぶりぐらいの試合で浮足立ってブンブン振り回していって2ラウンド目にポコーンと一発貰ってそのままダウン、めちゃくちゃ慌てて焦って立ちあがったけどそのまま止められたのでした…
自分としては全然、いける!と思っていたんですが後でセコンドに聞いたら立ち上がったときに足元がふらついていたようでした…
この時は本当に焦ってましたね、何を考えてたかって言う間もなく立ち上がってふらついたんですよ。
自分としてはそれほどダメージがあったようには感じなかったし1発ポコーンと貰ってしまっただけなんですけどね。
井上のように冷静に8カウントまで休む余裕があればと思いますがなかなかそういう事は難しいものなんですよね…
セコンドしてた時はダウン取られたらゆっくり起き上がれ!って思ってたんですけどね…
で、3,4回目は同じ試合、タイのラジャダムナンでの最後の試合でした。
その試合、まったく準備運動できなかったんですよ…
詳しく書くと長くなるので飛ばしますが、自分は調子悪かったりすると完全に冷静さを失ってガンガン行くんですが(調子よくてもガンガン行くファイターでしたが)1ラウンド目、相手がサウスポーだったんでやりにくいと思いながらも結構パンチが当たった様な気がしたんで2ラウンド目も同じくガンガン行ってカウンター貰ってダウン。
この時は正直、焦って立ったかどうかも覚えてないんですが調子が悪かった(試合前に胃腸炎になった)上、準備運動も出来なくて身体がぎこちない感覚があったんでこの時点で心が折れたというか完全にやけっぱちになったと思います。
で、次のラウンド捨て身で行って案の定ぼこぼこにされてまた、ダウン、立ったけどストップされました…
こう書くと本当に自分には冷静さがないなぁ~と思いますね…
まぁ冷静に対応してカウント8まで座ってたり焦ってヤケクソにならなかったら勝ててたのか?と言われるとNOなんですが、もう少しましな試合できたのかも?という気持ちになりますね。
まぁタイの2試合はどっちも体調良くなくて(1試合目は物凄い下痢になった)スタミナに不安もあったんで焦りすぎたというのもあるんですがそういうのは言い訳にしかならないし、下痢してようが体調不良だろうがやみくもに突っ込まなければもっと試合らしい試合が出来たとは思うんですよ(勝ってたとかは絶対に言えませんが)
まぁ井上が素晴らしいのは自分が言うまでもなく皆さんわかってるとは思いますが、試合中いつもクールでいられることが本当に大切だという事ですよね。
自分、あしたのジョーが好きでボクシング始めましたが金龍飛やホセ・メンドーサのクールさが実をいうと嫌いなんですよ…
熱い、強い、勝つ!が信条だったんですがそんなものはプロの世界では通用しないというのは痛いほどわかりました。
だから、最後の試合WBFタイトルマッチは相手はめちゃくちゃ強かったし恐怖感もありましたが割と冷静に戦えました。
そういやぁ、ジョーもなんやかんや言っても試合中、クールに対応してたような気がします。
ヤケ起こして自分から突っ込んで力石に倒されてましたけどね…