Amazonプライムボクシング映画月間(自分が勝手に思ってるだけ)の5本目、韓国映画の「クライング・フィスト」を見ました。
自分、韓国映画流行りだしたころからあんまり映画見なくなったし韓流ドラマとか見たこともないんで韓国の俳優は詳しくありません。
でもソン・ガンホとか今回の映画に主演してるチェ・ミンシクは知ってます。
どちらも流行りの韓流スターって感じじゃなくおっさん俳優ですが(笑)
この映画の主人公はチェ・ミンシク演じる元アジア大会の銀メダリストで事業家になったが失敗し大借金をして落ちぶれた男と貧しい家庭で父親と祖母と暮らしているが極悪な事ばかりしてとうとう少年院に入れられてしまうリュ・ソンボク演じる若者。
ミンシクは何を思ったのか?街中で「殴られ屋」を初めてマスコミに報道されちょっとした有名人に。
ソンボクは少年院に入って早速、先輩に目を付けられ喧嘩が絶えない日々…
教官の勧めでボクシングを始めるがそこではソンボクに目を付け挑発を繰り返す先輩が…
これはまぁ行ってみれば「あしたのジョー」VS「殴られ屋」というコンセプトです(笑)
だからどちらが主人公というわけでなくどちらも主人公、「コングVSゴジラ」と同じです。
どちらも新人王のトーナメントに出場するのですが全くお互いの人生に相手がかかわってきません。
こういうフィクションって因縁の二人が最後に残って雌雄を決するというパターンですがこの二人には全く因縁もなければ交差する瞬間も最後のリングだけなんですよね。
劇映画って話を盛り込んで作る事が多いのにこの映画のこのアプローチは自分的には面白かったです。
まぁその分、本人たちの人生では独自に色々問題が生じてるんですが…
相手に対する余計な感情がないというのは実際のボクシングの試合でもたいていの場合はそうなんですよね。
物語や見てるだけの人間にしてみれば因縁とかあった方が盛り上がるのは確かですが現実は全然知らない人同士が初めて会うのが計量時ってことの方が多いですからね。
今流行りの喧嘩エンタティメント?ではやる前に因縁を作っておくという工夫がなされてます。
これはプロレスが元祖なんですよね。
まぁリアルなスポーツに強引に因縁作るよりもこういうアプローチの映画は逆に面白いと思いました。