這いつくばる
止めていた息を一気に吐き出し
小さく声を上げる
痺れて感覚の殆ど無くなった足先と
呪詛のように膝を絞め上げる痛み
もう、どんだけの時間を費やしたのか
この分だと
何かが壊れるているのかも知れない
また一瞬で壊れるかも知れない
もう少し
もう少しだ
もう、あんなのは嫌だ
時間も距離も経験もデータも金も
そんなのは分かってる
せめて、出し切った実力で
気持ち良くボロ雑巾のようになりたい
あんなのは
『走り』じゃない
俺の『走り』は
もっと、精神世界に入った 感覚の旅
雑念の無い
鋭くて無垢な
1つに溶け合った、走り抜けるトリップだ
タイムとか順位なんか
どうでもイイんだ
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いくつかの微笑みが脳裡を過る
それぞれの"あの日"から
遠く、不夜の空に浮かび上がる
温かく無慈悲な記憶と現実の搾りカス
「キンキン」とチタンが冷えて縮む音
スタートも周回数も、ゴールさえも分からない
自ら越えたフェンスのこちら側から 目を細めて俯瞰し
呆れるぐらいに冷徹で無感情な本心の先で
黒い海面のうねりに、起伏の無い思考を泳がせる
観ているのだろうか
濡れて 額に貼り付いた前髪や
絶望の中で気丈に振る舞い、縋るように伸ばした手
果てなどなく
手の中に残る物は、1/100にも満たない
誰かの記憶には、1/1000すらも
痛みに立ち足を変えると
切れそうなベルトループにダラリと垂れた キーチェーンが鳴る
物云わぬ伏せた影が、鏡のような目で
「行こうか」
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ウッちゃん「ゴメン、ミッションぶっ壊れたから帰る」
俺「着いた早々、ハードプレイですね旦那」
何か、ミッションオイルが あんまし入っていなかったらしく
ギアが4速1択になったDTは、派手な音と共に中央道へと戻って行った
残されたノムさん、モトさん、オカくん
引率ですね、寄りによって このワタクシが
サマーランドまで、一気に道が開通しててビックリ (駆け足だな今回)
(くっそ)
気持ちの良い五月晴れの早朝
だが、苦痛を訴える右足が 俺の表情を曇らせる
右膝の可動域は結構増えたのに、バックステップとレーシングブーツのせいで
右への倒し込みが全然全くサッパリ駄目
峠をただ走るだけなら、走れないことは無いのだが
そんなんだったら、こんなボンデージな格好で走る必要も無いわけで
μの高い路面で、押し潰したタイヤのエッジで車体を押し出すようなバンクと
いつでも膝を擦り付けられるようなハングオンを想像すると
とてもじゃないが
やっぱり、"フル正座レベル"まで曲がるぐらいリハビリしなきゃダメみたいである
ついでに、どうやら足首の可動域も微妙に悪いっぽいのも分かった
もう、ブーツの横っ腹に穴を開ける訳にはいかない
3人を、バックミラーから消さない程度に 都民の森を目指す
(・・・結構走れんだな)
フルスピードから言やぁ、3割程度だが
それでも朝イチの暖気走行で、俺がストレスを感じない程度には付いて来る
ウッちゃん達は、ゴールデンウィークにも桶川に行っている
先にああいうミニサーキットを走っておいてからだと、道が広くなったと感じて 良い効果があるのかも知れない
モトさんもオカくんも、やる気は満々
上達への1番のスパイスは、熱意とマシンへの愛である
都民の森で一服
モトさん「いやー、超気持ち良いっすねー♪」
それは、良かったっす(← 汗ダクSMプレイ中)
もうやだ
ツナギ邪魔
それに
冗談抜きで、右足が痺れて動かなくなって来た
なんでだ
コレは、マジでウッちゃんに『6耐用R1』のバックステップの位置を、下げて貰った方が無難な気がする
奥多摩湖側に下る
下の駐車場でも一服し、ガソリンを入れに青梅方面へ
ノムさんのCRMが、プラグが被るアクシデントがあったが
他は問題なく
Uターンして、松姫峠へ
殆ど車ともかち合わず
気持ち良いペースで流す
頂上付近でも一服し、大月に下って 昼飯
本当にダメだ
足はまあ、膝のリハビリとステップ位置の変更でどうにかなるかも知れないが
結局、ツナギでツーリングなんて 楽しくもなんともない
なんで、煙草吸うのにいちいちポーチから出したり
タンデムシートの下から財布出したり (念の為)
熱くて、停まる度に ジッパー下ろして苦労しながら袖から腕抜いたりしなきゃならないのか
走った余韻に気持ち良く浸る気分にもなれない
せめて、ブーツだけ履いて
後は普段の格好でイイだろもう(誰に言ってるんだ)
まあでも
逆に、一度試しておいて良かった
課題も見えたしな
俺「じゃあ、今日はココで解散します」
一同「お疲れさまでしたー!」
帰り道
俺が、大月インターから我が家まで 30分で帰ったのは
俺のストレスがそうさせただけで
俺は悪くないと思うんだ うん
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あーっ!!
ステップって、こう使うのか
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「あの・・・、すみません」
またか
正直、ウンザリし始めていた
土曜の夜
芝浦 辰巳 箱崎
何処に何時に停まろうとも、必ずと言っていい程に話しかけられた
張り詰めた神経を緩め
缶コーヒーのプルタブを開けて煙草に火を点けたところで、唐突に 全く温度の違う気流が全身を這い回る
この上ない不快
アナタは"差し出して"いるの?
何を?
そこからは、脳が回らない
近い深度の者も居た
それは、走っている時に絡んだり
マシンを観たり
纏っている雰囲気で
それでも
本当に近しければ、言葉の数は 少なく
幾つもの門をくぐった先であるからこそ
同じ言語で会話出来た
見据えている場所も
体感した世界も
この軸線の先にあるリアリズムも
パーキングに揺蕩う、生温い湿気の本来の姿も
愛想は良い方では無い
何も求めていないのだから 求めないで欲しい
自分が正しいと思っている訳ではない
でも、アタシは本当に幸せだった
ただ
あの人と走れた事だけで
(続
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ああダサい
9割ダサい
用品店
(季語無し)
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「迷惑だから、止めろ」
その、ごもっともな意見に対して
何かをどうこうするつもりは無いが
迷惑と
止める
の2つの"極"でしか話を出来ない人間に
問題の根本的な解決は導き出せないんじゃないだろうか
何故そういう事をやる人間がいるのか
どんな気持ちで
どういう流れで
誰にだって、他人に迷惑をかける権利なんか無い
だけど、やりたくない事を進んでやる奴だって そうそう居ないと思うのだ
言わなきゃ分からないってのも、勿論あるし
言う人も必要だろう
だけど、きちんと俯瞰して物事を見ようとしないで
ただ盲目的に喚き散らすのは、違うと思う
言葉尻や、断片や表層だけで
自分の小さな物差しで デカ過ぎる凶器を振り回しても、それはそれで迷惑な事だってあるのだ
分かり合おうとすらしないで
自分だけの正義を掲げるなら
それは、迷惑をかけてる側と レベルは同じである
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