いくつかの微笑みが脳裡を過る
それぞれの"あの日"から
遠く、不夜の空に浮かび上がる
温かく無慈悲な記憶と現実の搾りカス
「キンキン」とチタンが冷えて縮む音
スタートも周回数も、ゴールさえも分からない
自ら越えたフェンスのこちら側から 目を細めて俯瞰し
呆れるぐらいに冷徹で無感情な本心の先で
黒い海面のうねりに、起伏の無い思考を泳がせる
観ているのだろうか
濡れて 額に貼り付いた前髪や
絶望の中で気丈に振る舞い、縋るように伸ばした手
果てなどなく
手の中に残る物は、1/100にも満たない
誰かの記憶には、1/1000すらも
痛みに立ち足を変えると
切れそうなベルトループにダラリと垂れた キーチェーンが鳴る
物云わぬ伏せた影が、鏡のような目で
「行こうか」
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