「あの・・・、すみません」
またか
正直、ウンザリし始めていた
土曜の夜
芝浦 辰巳 箱崎
何処に何時に停まろうとも、必ずと言っていい程に話しかけられた
張り詰めた神経を緩め
缶コーヒーのプルタブを開けて煙草に火を点けたところで、唐突に 全く温度の違う気流が全身を這い回る
この上ない不快
アナタは"差し出して"いるの?
何を?
そこからは、脳が回らない
近い深度の者も居た
それは、走っている時に絡んだり
マシンを観たり
纏っている雰囲気で
それでも
本当に近しければ、言葉の数は 少なく
幾つもの門をくぐった先であるからこそ
同じ言語で会話出来た
見据えている場所も
体感した世界も
この軸線の先にあるリアリズムも
パーキングに揺蕩う、生温い湿気の本来の姿も
愛想は良い方では無い
何も求めていないのだから 求めないで欲しい
自分が正しいと思っている訳ではない
でも、アタシは本当に幸せだった
ただ
あの人と走れた事だけで
(続
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