インターネットもリープフロッグか? | 夢老い人の呟き

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我が家のインターネットはGlobeという会社の光回線を使っていますが、これが予想以上の通信速度です。

 

2階の私の部屋のルーターは1階にあるプロバイダーのルーターにLANケーブルで繋いでいますが、WiFiの通信速度はiPhoneですと600Mbps以上です。

 

 

2.4GHz しか使えずダメダメだった私のパソコンも、2.4GHzと5GHzのデュアルバンドのWiFiアダプターを付けたらコンスタントに200Mbps以上となり快適です。

多分もっと高級なWiFiアダプターを付ければもっと高速になると思いますが、これで十分かと思います。

 

 

ところで日本にいた時のWiFiの通信速度を思い出してみると、東京にいた時の光回線、伊豆のケーブル回線共に50Mbpsを大分下回っていたように記憶してしています。

 

あれからずいぶん時が経っているので、現在ははるかに高速になっているのではないかと思って調べてみると、あまり進歩していないようです。

 

 

次の記事はSoftbankの2023年7月03日 公開の記事なので、現在も大差ないと思いますが、これを無線LANとすればWiFiの通信速度は大分低下します。

 

光回線の平均速度|戸建て・マンション別

光回線各社の通信速度は、カタログ上は下りで最大1Gbpsが一般的です。ただし、これは「ベストエフォート型」と呼ばれる理論的な最大値で、実際の平均速度はこれより遅くなります。光回線の実際の平均速度がどのくらいなのか、戸建てとマンションのそれぞれについて見てみましょう。

戸建ての場合

戸建ての場合、光回線の平均速度は下り100~300Mbpsが一般的です。戸建てはほかの世帯と通信設備を共用しないため、通信速度が安定しています。

マンションの場合

マンションの場合、光回線の平均速度は下り30~300Mbpsと幅があります。幅がある理由は、マンションの共用スペースに引き込んだ光回線を各戸まで配線する方式が、光配線方式、LAN配線方式、VDSL方式の3種類あるからです。

最も速いのは光配線方式で、平均速度は下り100~300Mbpsくらいです。LAN配線方式は下り60~90Mbpsくらいで、光配線方式より速度が1桁遅くなります。VDSL方式はさらに遅く、平均速度は下り30~90Mbpsくらいです。

マンションでは1本の光回線を上記の3つの通信方式で、各戸の住民と共用します。そのため、戸建てと比べるとどうしても平均速度は遅くなりがちです。

以下省略

 

 

2010年代前半のフィリピンのインターネットはYouTubeが静止画になってしまうような状態でしたが、この数年で凄い進歩をとげました。

 

これは多分フィリピンもアフリカ諸国などと同様、電話回線などのインフラはあまり発達しておらず、人々が通信しあうのは電話やファックスではなくフェースブックやメッセンジャーアプリなどで、固定電話をとばして携帯電話に、そしてたちまちスマホに移行したためではないかと思いますが、これぞまさにリープフロッグ現象だと思います。

 

 

リープフロッグは直訳すればカエル跳び、辞書では「馬跳び」ですが、リープフロッグ現象とは、新興国が既存のものが無いがゆえに先進国が遂げてきた発展のプロセスをテクノロジーによって一段も二段も飛び越すことをいいます

 

 

例えば日本では固定電話が普及しているがために携帯電話の普及が遅れ、スマホはさらに遅れて発展したのが、インフラが整備されていなかった新興国は一気にスマホに跳びました

 

回線も日本は固定電話回線、携帯回線、光ファイバー・LTE( Long Term Evolution 携帯回線)と段階的に徐々に発展したのが、一気にLTEや光回線に跳びました。

 

金融も銀行サービスが整備されていないがために、いきなり電子マネーフィンテック金融:Financeと技術:Technologyを組み合わせた造語で、金融サービスと情報技術を結びつけたさまざまな革新的な動き) の最先端に跳びました

 

 

このリープフロッグ現象で昨今のアジア諸国やアフリカなどは一気に大きく進歩しました。

キャッシュレス決済というと、日本ではモバイル決済はほんの一部で殆どはカード決済でしたが、リープフロッグの国々は一気にカード不要に跳びました。

 

 

ところが海外を見ようとしない日本人はこういう変化に気づきませんでした。

ですから従来型の発展の仕方という古い常識に囚われ、遅れている国はまず先進国に追いつこうとすると自分たちの尺度で新興国を見ていて、気づいたときはすでに追い越されていたというわけです。

 

 

 

その最たるものが中国に対してで、中国はすでにいろいろな分野の科学技術で日本より上をいっています。

しかしいつまで経っても「中国は後進国」と「日本スゴイデスネ」から抜け出せず、したがって危機感も無ければ対策も考えようとしないのが今の日本人ではないでしょうか。

 

「彼を知り己を知れば百戦殆からず。
  彼を知らずして己を知れば、一勝一負す。
    彼を知らず己を知らざれば、戦う毎に必ず殆し」

 

これは紀元前5世紀、中国春秋時代に書かれた「孫子」の 「謀攻篇」に書かれていることですが、今の日本は彼を知らず己をも知ろうとしない状態ではなかろうか?

 

 

なお孫子は「百戦百勝は善の善なるものに非(あら)ず。 戦わずして人の兵を屈するは善の善なるものなり。」としています。

戦えばたとえ勝ったとしても傷つき消耗し、失うものも大きいです。

戦って弱ったところ別の敵に攻めらてしまうかもしれません。

ですから「100回戦って100回勝ったとしても、それは最善の策とは言えない。戦わないで敵を屈服させることこそが最善の策である」ということだと思います。

孫子の国・中国なら戦うのではなく、経済などで屈服させようとするのではないかと思います。