最近私の住んでいる地方でもE-BIKEが走っているのをよく見かけるようになりましたし、E-BIKEの専門の販売店も増えてきました。
グーグルマップで検索してもこのように在りますので、かなりな勢いで増えているようです。
E-BIKEと言っても2輪、3輪、4輪とあり、タイヤの数が増えるほど価格は上がります。
価格は2輪は3万ペソ台くらいから、4輪は15万ペソ台くらいまででしょうか。
いろいろなE-BIKEがありますが、運転免許は不要です。
次の動画はBULACANからMANILAまでのTravel動画です。
動画中にMc Arthur H-Wayという字幕がでてきますが、これはマッカーサーハイウェイです。
タイトルに多様性の国と書きましたが、道路を走っている乗り物は日本で一般的に観られる乗り物の他に、ペディキャブ(トライシクルの自転車版。フィリピン版人力車です。)、トライシクル、E-TRIKE(電動トライシクル)、ジプニー、E-JEEPNEY、そしてE-BIKEといろいろな種類の乗り物が走っていますし、日本なら走る障害物と非難されそうな物もたくさん走っています。
そしてE-BIKEは免許証が不要ですが、車両の構造上、大抵は自転車くらいの速度で走っています。
E-BikeのカテゴリーはL1a(最高速度25㎞/h以下の電動自転車・電動モペット)、L1b( 最高速度25~50㎞/hの電動自転車・電動モペット)、L2a(最高速度25㎞/h以下のE-スクーター・3輪電動モペット)、L2b(最高速度26~50㎞/hのE-スクーター・3輪電動モペット)、L3(最高速度が50㎞/hを超える電動2輪車)、L4・L5(モーター定格電力1000以上、最高速度50㎞/h以下の電動三輪車)、L6・L7(E-Quad、電動4輪車)に分けられますが、ライセンス不要は上記のL2aまでで、L2b以降はライセンスと登録が必要です。
しかしフィ入りピンの道路環境は悪く、幹線のハイウェイ(高速道路ではありません)は数が少なく、片側3車線位の道は常に渋滞の状況で、またハイウェイを外れるとセンターラインも無いような細い道が多く、速度の遅いE-BIKEが走行するには適していません。
そこを3輪や4輪のE-BIKEが走ると後ろには車の行列ができ、日本なら車のドライバーが怒るしE-BIKEは怖い思いをすると思います。
しかしペディキャブや自転車やE-BIKEのような遅い乗り物を容認するのがこの国のドライバー。
決して日本のように邪魔者扱いしたり煽ったりしないのが良いところで、こういう土壌があるからこそE-BIKEが増えてきたのでしょう。
この国に住み始めてから私は、よく言えば他人に対して寛容になってきたように思います。
多分、フィリピンブログなどでこの国の社会や人達を見下して、上から目線で貶している人達に言わせれば「いい加減になった、劣化した」とか「P化した」などという事になると思います。
しかしそれは日本の基準で物事を判断したり、日本の常識を押し付けたりしようと思わなくなってきたという事だと思います。
車の運転に関しても然りで、フィリピン人の運転について、日本人の多くは「ルールを守らない」とか「無茶苦茶だ」とか、日本に比べてマナーが鳴っていないと貶すと思います。
しかし私はいい加減とかルーズに見えるのは、これはこれで環境に適応している結果ともいえると思い、あまり否定的に捉えてはいません。
また他人に自分の価値判断を押し付けませんから、攻撃的なドライバーや煽り運転などは見かけず、どちらが本当にマナーが悪いかと言ったら疑問です。
ハイウェイは数が少なく、片側3車線程度と広いが交通量が多く常に渋滞ぎみで、信号は整備されていません。また大きな通り同士の信号の無い交差点もあります。
しかも日本のように網の目のように道路が整備されていませんから、片側3車線だろうと4車線だろうと左折(日本なら右折)やUターンしなければ行きたいところに行けない事もあります。
また脇道からもハイウェイに左折で侵入しなければならない事も日常茶飯事です。
日本の道路で「信号が無くなり、右折禁止が無くなったらどうなるか?」と考えたら想像がつくかもしれませんが、優先道路だの直進車の優先だのと固執していたら、この国の交通事情は成り立ちません。
結果、無秩序のように見えますが、他人に自分の権利を押し付けず、相手の動きを読んで譲ったり譲られたり,微妙な駆け引きで成り立っているのがこちらの道路事情ですが、これは私には無理そうなので車の運転は義息に任せています。
またそういう環境ですから何が起きるか分かりませんし、イレギュラーは常にありますからフィリピンドライバーはそれに慣れ、直進優先だの優先道路だのと拘らず注意しているので、意外と事故は少ないようです。
義息は二輪は8年、4輪は6年間無事故ですが、何が起きるか分からないのが当たり前の環境だからこそ、逆に事故にならないのかも知れません。