鉄筋コンクリート(ブロック)構造のフィリピンハウス。
見方によってはラーメン構造(ラーメンとはドイツ語で額縁の意味らしいが、柱と梁が剛結合され骨組みを形成する建築構造)と耐力壁で荷重を受け持つ壁式構造を組み合わせた、安価で合理的な構造ともいえるだろう。
日射しが強く暑いフィリピン。
陽当たり良好は日本なら喜ばしいことだろうが、ここでは如何にして日射しを遮るかが重要。
鉄筋コンクリート(ブロック)の家は直接は日射しの熱さを伝えないが、日中たっぷりと蓄えられた陽射しの熱は夜間は放熱に変わり、一晩中殆ど室温が下がりません。
そんなフィリピンの家に欲しいのは、熱い日射しの熱を伝えない遮熱性能。
宇宙ロケットに使用される遮熱塗料のような塗料があれば・・・・・・。
と言ってもここでそのような物を望んでも無理、仮にあったとしても高くて手に入らないだろう。
と思っていたら意外にも "Heat Insulation Paint" なる物が比較的リーズナブルな価格で市販されています。
調べてみると細かな粒子で太陽光を反射するようだが、大きく分けると二種類あり、多くは太陽光を反射するのみなので色は白に限られるようです。
もう一種類は太陽光のみでなく赤外線を反射すると謳っており、色も白の他に6色ほど用意されています。
しかし効果のほどは分かりませんので、駐車場と洗濯場、ダーティキッチン(屋外の調理場)の屋根で試してみます。
フィリピン人はダーティキッチンが好きで、我が家ではこれまで一度も屋内のキッチンは使った事がなく、また食事も普段はダーティキッチンの横でとります。
しかし今年はエルニーニョのためか、雨期に入っても先日の台風と大雨の時以外は雨が降らず、強い日差しでダーティキッチンの辺りは茹だるような暑さです。
この暑さが和らげられれば大助かりなので、実験を兼ねて塗装を始めました。
色は7色あるうちの最も効果が高そうな白です。
まだ塗装途中なので効果は分かりませんが、直射日光の当たっている所の温度を比べると写真の茶色の部分は目玉焼きが出来そうな熱さ、白色の部分は温度が上がってはいるが触り続けていられる温度です。
まだ屋根の下、ダーティキッチンや洗濯場などの温度がどうなるか分かりませんが、家事をしてくれる女性陣が少しでも楽になればと願います。
こうなってくれるとありがたいのですが・・・・・・・・。