海外でコンセントと言っても通じません。
では「電気製品に付いているアレはなんだ?」というとプラグ(Electrical Plug)です。
「それじゃプラグを差し込む壁のあれは何だ?」というと国によってReceptacle、Socket、Electrical Outlet などと言いますが、多分Electrical Outletはどこの国に行っても通じると思います。
フィリピンという国、歴史的、地理的に見ると東西の文化が交流しており、市販されている電気製品には3種類のプラグ(Electrical Plug)が使用されています。
- 日本と同じ平型の2ピンのプラグ。
- アメリカと同じ3ピンのプラグ。
- アジアやヨーロッパで使用されている丸形のピンのプラグ。
丸形のピンはグランドラインで、これを使用すればアース(海外では一般的にグランドと言います)は不要です。但し、家屋側が3線が配線されていればですが。
海外用にこのようなアダプターも売られており、これがあれば3ピンプラグの電気製品を使用できますが、あまりお勧めはできません。
3.はこのような製品に使用されていますが、普通の家屋には1.と3.の両方が使用できるElectrical Outletが使われているようです。
ボッシュの充電器です。
これは我が家で2階に増設したElectrical Outletですが、これなら1、2、3の全てのプラグに対応しています。(使用していない方は塞いでいます)
しかしこれを後から増設しようとしても、普通家屋内にグランドラインの配線はされていませんから、これをどうするかが問題です。近くにエアコン用の配線などがあれば利用できますが、無ければ屋外から引くことになります。
フィリピンの住宅は建築時に壁の中にコンジット(写真のオレンジ色のチューブ)を埋め込み、この中に電気配線を通します。
ですから建築時に3線を通しておかないと、後からグランドラインを配線するのは難しく、屋外から別の配線を通すようなことになります。
先日、嫁さんのお金持ちの友人が建設中の家を見てきましたが、たくさんのElectrical Outlet を設け、それが全て3線配線で、しかも個々にブレーカーを設ける徹底ぶりでした。
なるほど、フィリピンの金持ちはこういう家を建てるのかと感心しましたが、ブレーカーまではともかく3線配線くらいでしたらさほど費用は掛かりませんので、最初から配線しておいた方がよいと思います。