パキスタン航空機キャプテンに何があった? | 夢老い人の呟き

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5月22日、不可解な墜落事故を起こしたパキスタン航空PK8303便。

Flightradar24”のデータから推測できることは前回の記事に書きましたが、じつに詳しく説明している2本の動画を紹介します。

 

これらの動画は正確かつ素晴らしい内容です。

ぜひご覧になってみてください。

 

 

飛行の概要についてはこちらをご覧ください。

 

 

 

さらに次の動画ではより詳しく補足されています。

 

最初に要点を見ておきますと、まず降下開始が大分遅れています。

 

  • MAKLIではアプローチの高度が高いと言われています。
  • 10NM(海里)地点では管制官からの警告jに対して"We are comfortable"と拒否しています。
  • 5NM地点で二度目の警告がありましたが"We are Estabilished"と続行します。

 

  • 下図は上が高度のプロファイルですが、通常はMAKLIで高度5000ftから1分間に800ftの降下率で降下をしてくるところ、MAKLIで10000ftからなんと6000ft/分の降下率で降下しています。
  • この異常な降下については、あちらこちらでDive(ダイブ)という言葉が使われています。
  • 下は速度のプロファイルですが、通常は160ノット⇒145ノット⇒135ノットと速度を落として着陸しますが、240ノット258ノット!!210ノットと、これまた異常な速度でアプローチしています。

 

 

それではこちらのビデオをご覧ください。

 

 

 

とても正気とは思えないような経過ですが、機長にいったい何があったのでしょうか?

このようなヒューマンエラーを起こした原因はなんなのか、これからの解析に注目です。

 

 

 

 

なお2度の墜落事故を起こし飛行停止しているボーイング737MAXは、今月末にFAAの再承認のための飛行を行うかもしれません。しかしどうもはっきりしませんが、今の情報ではまだ不十分かもしれません。早くても8月か9月になりそうですが、特に“EASA( European Aviation Safety Agency :欧州航空安全機関)”は墜落の原因となった“AOA(Angle of Attack)センサー”を2個でなく3個必要と考えているようです。

 

ボーイングとしてはこの改修で飛行再開できると考えていたようですが、できませんでした。