新年を迎えるのが早い国、遅い国 | 夢老い人の呟き

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ただいま東京は1月1日13時52分。

しかしニューヨークは12月31日23時52分。

もうすぐHappy New Year、カウントダウンです。

 

 

なにかお正月らしい話題は無いかと考えて、思いついたのが新年を迎えるのが早い国はどこか?ということです。

 
いつ新年となるかはタイムゾーンによりますが、まず世界標準時とは何かを見てみましょう。
昔はグリニッジ標準時といい、GMT( Greenwich Mean Time )と略されていましたが、ロンドン郊外のグリニッジ天文台をグリニッジ子午線・経度0度とし、ここの平均太陽時(太陽が最も高い位置にある時、あるいは子午線を通過する時を正午とする)を世界標準時としていました。
 
それが国際原子時を基準とした協定世界時UTCに変わりましたが、我々にとっては呼び方が変わっただけで何も変わりません。
そしてこれらを表示する時、Zを付けて表示します。
例えば台風の米軍情報では01/1200Zというように表示します。
 
そして各国の時間はグリニッジ子午線を基準にし、経度15度ごとに西側では1時間遅く、東側で1時間早くなります。但しタイムゾーンの境界線は国境線などの関係で多少凸凹しています。
日本は経度135度ということで、UTCよりも9時間早く、ニューヨークはUTCより5時間(サマ-タイムを除く)遅く、日本との時差は9+5=14時間となります。

 

ではどこで日付が変わるかというと日付変更線で、世界地図でもグーグルマップでも太平洋の真ん中に日付変更線が書かれています。

基本的には東経・西経ともに180度ですが、領土領海の関係でしょう、ご覧のようにカクカクしています。

 

ではどこが一番早く新年を迎えるかというと、赤道南側の日付変更線が東に飛び出した辺りが一番早そうということになりますが、その通りでキリバス共和国がUTCよりも14時間早く、世界で一番最初に新年を迎えることになります。

 

 

ところでこの飛び出している所、フィージーの東側ですが、以前は日付変更線はこうなっていました。

 

それが今はこのように変わっています。

 

 

これで何が変わったかというと、サモア(米領サモアを除く)が以前はUTC-11時間と、世界でも最も遅く新年を迎えるグループだったのが、今はUTC+13時間と尤も早く新年を迎えるグループに入りました。

 

これは最大の貿易相手の貿易相手であるオートラリアや周辺国と、日付変更線によって毎週2営業日が無駄になっていたためです。

 

なお上の図を見るとキリバスの上の方にハワイがあります。

ハワイはUTC-10時間、日本のとの時差は19時間になります。

ハワイの海での死亡事故は日本人が最多ですが、時差に体を慣らしてから海に入った方が良いと思います。尤も慣れるのに3かくらいかかってしまうかもしれませんが。

 

 

では新年を迎えるのが遅い国といえば代表的なのがアメリカ、特に西海岸、カナダ、アラスカというとこでしょうか。

太平洋の日付変更線付近の国は都合によって日付変更線の西に行ったり東に行ったりしていますので、そのうちにまた順位が入れ替わるかもしれません。