英国に世界最大の洋上風力発電所が完成 | 夢老い人の呟き

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英国の世界最大の洋上風力発電所Walney Extensionが完成しました。

 

659メガワット!、英国の家庭の約60万戸分の発電能力の巨大な発電所ですが、下図のようにタービンブレードの頂部は222メータ―という巨大なものです。

 

タービンのモデルを見ると「MHI VESTAS V164-8.25MW」と、三菱重工とデンマークのヴェスタス社との合弁会社のMHIヴェスタス社製で8.25MW、これが87基です。

洋上風力発電設備専業の新会社が営業を開始 MHI Vestas Offshore Wind A/S」ご参照。

なお現在は出力9.5MWのMHI VESTAS V164-9.5MWも開発されています。

 

※デンマークは昨年国内の消費電力の43.4%が風力発電で賄われた、世界一の風力発電大国です。

拙ブログデンマークの風力発電とヨーロッパの電力連系網ご参照願います。

 

 

 

Walney Extensionの概要については紹介ビデオをご視聴ください。

 

 

 

なお、風力発電というと出力変動が大きい再エネは蓄電設備が無いと使えないという人が多いですが、電力の40数%を風力発電で供給しているデンマークはバッテリーは使用していません。

英国はどうか、申しわけありませんがまだ調べておりませんがご容赦下さい。

 

 

なおエネルギー別の発電コストは日本では原発が一番安い事になっておりますが、海外では逆に一番高い事になっております。(発電コストを英語でググるか日本語でググるかで結果が逆になります)

下図のように、といっても再エネは国・地域によって、例えば日射量や風の吹き方など自然条件に左右されますので平均的な値ですが、一番コストが安いのは風力、次が太陽光、ガス、石炭、原子力となっています。

 

ここ数年の世界の太陽光発電のコスト低下は凄い(原因は主に中国で、アメリカもドイツも破れさりました)ですが、日本は完全に取り残されています。

イノベーションという言葉が好きですが、何か新しい事を始めようとすると「出来ない理由」を探して前に進もうとしない日本人の体質のためでしょうか?

出典:Levelized Cost of Energy 2017