2011年3月11日の東日本大震災と福島第一原発事故。
東日本大震災後、避難所にいち早く救援物資を届けたのは、三陸沖のロナルド・レーガンから飛び立った、トモダチ作戦の米軍ヘリだった。
「トモダチ作戦に参加した原子力空母ロナルド・レーガンは三陸沖で、3月13日に、12日の福島第一1号機爆発と13日のベントによる放射能プルーム(気体状の放射性物質が大気中を雲の ような塊となって流れる現象。放射性希ガス・放射性ヨウ素・ウランなどが含まれ、内部 被曝や外部被曝の原因となる。放射性雲)の直撃を受けた。
この日、福島第一原発では3回にわたりベントが行われた。
だがそれはロナルド・レーガンには知らされず北進をつづけた。
空母は金属味を伴う生暖かい雲に包まれたが、飛行甲板では作業が続けられた」。
彼らは放射性プルームをくぐりながらトモダチ作戦にあたった。
一番汚染されたのは甲板だが、除染作業では防護服も付けていなかった。
また、「原子力空母は水工場」ともいわれるように、船内で使用する水は海水から作る。
飲料水も汚染された体を洗うシャワーも除染作業の水も、みな海水から作る。
■そのロナルド・レーガンの船内はこんな状況だった
動画の開始から5秒、1分40秒、2分15秒あたりで聞こえる「ピー、ピー音」は放射線検出器の作動音。
兵士たちが被ばくして帰ってきたことが分かる。
ピーピー鳴ったら「too much and you・・・・・・gold(金メダルの意味?)」とか「cool(カッコいい)・・・is a dove on it(鳩が上にいるのか?)
![](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/141.gif)
※英語が聞き取れない人は下の図の□をクリックすれば字幕を表示できますので、字幕を見ながらご視聴ください。字幕も英語ですけど
![](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/141.gif)
<<「トモダチ作戦」で大量被ばくした米水兵たち~すでに2名が白血病などで死亡>>
米軍の報告書によれば、約5000人の水兵のうち約2000人に、呼吸器系・消化器系・妊娠異常・甲状腺がんなど体の異常が出ている。そして、すでに2名の若い兵士が「骨膜肉腫」と「急性白血病」で死亡した。
水兵たちは大部分が若者で貧困層が多い。(経済的徴兵制といわれる由縁か)
健康被害を受けると働けなくなり、医療費を払えなくなる。切羽詰ったかれ らがやむなく東電を相手に損害賠償(1200億円の基金創設による補償)を求めて、2012年12月にサンディエゴ地裁に提訴した。
2014年10月28日に東電の訴訟に対する却下申し立てが否決され、米国南カリフォルニア連邦地裁で、本格的審理が始まることとなった。
■そして昨日の、小泉さんの涙のニュースとなったわけだが、上のような経過は日本では殆ど知られていない。
やれ「偽善者」だの、「日本人がなんともないのに、米兵だけというのはおかしいだろう」、「日本人には涙を流さないのに、アメリカ人には涙を流すのか」といった批判的な意見が圧倒的に多い。
右からも左からも批判されているようだ。
しかし政界を引退した人が今さらアメリカにゴマをすっても、政権と逆の立場で偽善者ぶっても仕方あるまい、そんな必要は無いと思う。