どーも、ぴろ吉です。

 

本日は、市場調査と取引先の発見について解説します。

 

まず、市場調査から成約までの大まかな流れは下記の通りです。

 

なお、この項目の順番を問う問題(並べ替え)が過去に本試験で出ているので、覚えておきましょう。

 

 

●市場調査の項目

 

今回は、この中の「市場調査」と「取引先の発見」について深堀します。

 

市場調査の分野では、情報の種類についておさえていく必要があります。

 

1つ目は、①一般情報です。

 

具体的には、地理・文化・社会、政治・経済、法制度、金融・為替、流通 …

 

などが挙げられます。

 

2つ目は、②商品特有の情報です。

 

具体的には、

 

市場、需要情報、価格、製品、競合製品…

 

などが挙げられます。

 

なお、試験の出題は何かの情報が記載してあり「これは①②のどちらでしょう?

 

みたいな聞かれ方をします。

 

見分け方のポイントとしては、①はインターネットである程度調べる事が出来る

 

②は、インターネットでも調べられるけど、正確な情報は関係者に聞いたりしないと入手が難しいという違いがあります。

 

 

●マーケティングミックス(4P)

 

次は、マーケティングミックスについてです。

 

市場調査後、自社の戦略を立てていきます。

 

この時、マーケティングミックスに沿って戦略を立てると便利です。

 

マーケティングミックスは4Pとも呼ばれ、

 

  ① Product

   ② Price

   ③ Place

   ④ Promotion

 

の事を指します。

 

試験では、この単語以外のPから始まる単語が混じっていて、「これは4Pですか?」 → × みたいな対応が必要となります。

 

 

●取引先の発見

 

最後は取引の発見です。

 

ここは直接試験で問われる部分ではありませんので概要だけ説明します。

 

下記の図のように、取引先の発見は、国内での情報収集と海外での情報収集に分かれます。

 

実務上はこれらの方法をミックスしながら有効な手立てを探っていくことをします。

 

 

いかがでしたでしょうか?

 

次回は、取引交渉について解説します。

 

それでは、一緒に頑張っていきましょう!

 

貿易チャンネル(貿易実務検定C級対策動画):

 

 

どーも、ぴろ吉です。

 

本日は、いつくかの貿易取引形態について解説します。

 

貿易実務検定C級で出てくる貿易取引形態は、大きく8つあります。

 

 ①直接貿易

 ②間接貿易

 ③並行輸入

 ④委託加工貿易

 ⑤開発貿易

 ⑥OEM輸入

 ⑦仲介貿易(三国間貿易)

 ⑧逆輸入

 

多いですよね…

 

しかし、本試験でこれらの詳細が問われることはありません。

 

それぞれがどういう内容の取引かという概要をつかんでおくだけで大丈夫です。

 

それでは一つずつ見ていきましょう。

 

①直接貿易 と ②間接貿易

 

 これは、簡単です。

 

 メーカーが直接海外と貿易するパターンが、「①直接貿易」、

 

 間に商社が入るパターンが、「②間接貿易」、

 

 です。

 

 

③並行輸入

 

 通常、ブランド品などはその国の輸入総代理店を通して取引が行われます。

 

 しかし、海外の販売店から直接輸入することも合法的に認められています。

 (※もちろん、偽物はダメです)

 

 この方法を並行輸入と言います。

 

 

④委託加工貿易

 

これは、どちらかが原材料を送って、もう一方が加工して製品を送り返すという貿易形態です。

 

また、これを加工する側からみると、「順委託加工貿易」と言い、逆に現在料を送り製品を輸入する側からみると、「逆委託加工貿易」と言います。

 

 

⑤開発貿易

 

買い手が、仕様書を作成して売り手に送付します。

 

そして、その仕様書通りに製品を製造し、書いて側に輸送します。

 

この形態を開発貿易といいます。

 

 

⑥OEM輸入

 

OEMとは相手先のブランドで製品を製造することです。

 

よって、OEM輸入とは自社のブランド品を海外で製造して輸入することです。

 

 

⑦仲介貿易(3国間貿易)

 

これは、間に中間商社が入り、一方の国のメーカー【A】とは購入契約を結び、また別の国の買い手【B】とは販売契約を結びます。

 

そして、実際の製品は【A】から直接【B】に輸送するという貿易形態です。

 

 

⑧逆輸入

 

最後は逆輸入です。

 

逆輸入は2つの意味(昔から言われている意味と最近の意味)があります。

 

昔から言われている意味は、例えば、日本のメーカーがアメリカに製品を輸出して、アメリカで人気になったのを見て、その日本のメーカーとは全然関係のない日本の商社が輸入して、日本市場で売ることです。

 

最近の意味は、例えば、日本のメーカーがアメリカに製品を輸出して、アメリカで人気になったので、その日本のメーカーが自分で日本に輸入して、日本市場で売ることです。

 


いかがでしたでしょうか?

 

各取引形態のイメージさえ掴んでいれば、本試験では十分対応できると思います。

 

次回は、市場調査について解説します。

 

では、一緒に頑張っていきましょう!

 

貿易チャンネル(貿易実務検定C級対策動画): 

 

 

 

 

 

 

 

どーも、ぴろ吉です。

 

本日は、信用状を使った貿易取引について解説します。

 

結論から言うと、信用状決済は貿易特有の決済方法の一種です。

 

みなさんも、普段の生活の中で直接現金を払ったり、銀行などから振り込んだりすると思います。

 

これも決済方法の一種ですが、貿易特有の決済方法として信用状決済があります。

 

信用状決済の主な役割は、輸出者の「ちゃんとお金払ってくれるかな?」という不安を解消するものです。

 

簡単に言うと、間に銀行が入ってくれて、輸入者が支払いをしてくれなかった場合は、代わりにその銀行が払ってくれるという仕組みです。(支払い確約)

 

もちろん、銀行もタダではやってくれません、その分手数料を払う必要があります。

 

また、輸入者がどこの馬の骨とも分からない時も銀行はやってくれません。

 

つまり、その銀行と普段から取引のある輸入者でないとダメです。

 

 

次に、少し細かいですが流れを説明します。

 

   1:輸出者と輸入者で売買契約をし、ここで信用状決済を選択します。(※ 実務上、必ず毎回信用状決済になるということではありません)

 

   2:輸入は、銀行に信用状開設依頼をします。(この銀行を信用状発行銀行と呼びます

 

   3:信用状発行銀行は、通知銀行に信用状を発行します。

 

   4:それを受け取った通知銀行は、輸出者に信用状の受領を通知します。

 

   5:輸出者は保険をかけて、保険証書 【A】 を受け取ります。

 

   6:輸出者は船積みをします。

 

   7:輸出者は船会社から船荷証券(B/L) 【B】 を受け取ります。

 

   8:輸出者は、【A】と【B】、さらに為替手形や、その他の必要書類をセットにした「荷為替手形」を買取銀行に提出します。

 

   9:書類に不備が無ければ、買取銀行は輸出者に代金を支払います。(輸入者はこの時点でお金がもらえます)

 

 10:買取銀行は信用状発行銀行に荷為替手形を送ります。

 

 11:信用状発行は輸入者に荷為替手形の到着を連絡します。

 

 12:輸入者は代金を支払います。

 

 13:信用状発行は書類を輸入者に引き渡します。

 

 14:輸入者は書類(もとの引き換え券になっている)を船会社に渡します。

 

 15:輸入者はものを引き取ります。

 

 (最後に、銀行間の決済を行います)

 

 

また、ここで三大船積書類というものがあります。

 

これは、上記8の「荷為替手形」に含まれる書類で、「インボイス」「船荷証券」「保険証書」のことです。

 

ここは試験でも問われやすいので、しっかりおさえましょう!!

 

 

いかがでしたでしょうか?

 

次回は、代表的な貿易取引形態ついて解説します。

 

では、一緒に頑張っていきましょう!

 

貿易チャンネル(貿易実務検定C級対策動画): 

 

 

 

 

どーも、ぴろ吉です。

 

本日は、国内取引と貿易取引の違いについて説明します。

 

まず、貿易取引には国内取引と比べた時に、3つの大きな特徴があります。

 

 ■相手のことが良く分からない

 ■輸送距離が長い

 ■通貨が違う

 

この3つの違いによって、リスクも増えます。

 

具体的には下記のことが考えられます。

 

■相手のことが良く分からない

 →信用に不安がある (信用リスク)

 →お金を払ってくれないリスク (代金回収リスク)

 →商品を送ってくれないリスク (承認入手リスク)

 

■輸送距離が長い

 →輸送中に壊れたり無くなるリスク (貨物輸送リスク)

 →前払い、後払いのリスク  (資金輸送リスク)

 

■通貨が違う

 →為替が変動して損をするリスク (為替変動リスク)

 

 

国内取引と比べ、貿易取引は特有なリスクが考えられますね。

 

次回は、L/C(信用状)を使った貿易取引の基本的な流れについて解説します。

 

では、一緒に頑張っていきましょう!

 

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