民宿コバルト荘隣の廃墟と豪邸は… ③ | 「沖縄病」の楽しみ方…?

「沖縄病」の楽しみ方…?

空港に降り立った途端に味わうまったりとした空気感が好き…
「また来たよ…」とついニヤリとしてしまう…
先日戻ったばかりなのにもう次の訪沖のことを考えている…
そんなあなたの症状を改善? 助長? いたしましょうかね~

「製糖業者」は大概大規模農地を所有しており(所有するようになるとも…)、

後には「不動産業」へと事業を展開させたりします。

で、この竹野氏は…

特筆すべきは県中部の嘉手納地域の大地主であって、

戦後、所謂「軍用地主」に…

現在は、

同人の子息「竹野一郎」氏が、

年間20億円からの地代収入を政府から得ており、

かつての「年間長者番付」では県内1位の(国内でも有数の)高額所得者との記録が…

(現在でも多分1位なんでしょうかね…)

「沖縄土地建物」の代表者(会長)であり、

「沖縄海邦銀行」「オリオンビール」「大同火災海上保険」の筆頭株主(or大株主)でもあります。

 

竹野一郎氏の現住所は東京都千代田区ですけど…

出自はここ那覇市松尾の豪邸にある訳ですね…

そこの敷地は、

近付いても高い塀に囲まれて中の様子は伺うことは困難ですが、

周囲の高層ビルやごちゃごちゃした小住宅街の「俗界」が押し寄せるのを厳然と防御して…

結界が作られているかのような粛然とした空間がちょっぴり垣間見え…

 

その竹野氏の敷地は、

逆「コ」の字形の「|」と「_」の部分に当たり、

北側の「 ̄」の敷地が件の廃墟なんですが…

細い路地が双方を分離していて、

(その路地を進むと何故か築後100年かと思えるようなセメント瓦の老朽家屋が数戸…「コ」の字の真ん中の部分)

かつては敷地続きだったのを無理矢理掘削して「地溝」を作ったような…

その細い路地はどちらか(豪邸側か廃墟側か?)の「私有地」らしく、

他人の自由な通行を忌避して「フェンス」で封鎖していたのですが、

市当局から「第三者通行権あり」との判断が下され、

「フェンス強制排除」の措置が取られた形跡が生々しく…

  (強制排除されたフェンス…左の石垣が「廃墟」側、細い路地を挟んで右が「豪邸」側)

 

気になるのが、

この廃墟の方の帰属先なんですが…

(私の調べ不足で確たる資料は何とも…)

先代の竹野寛才氏が大株主であった「沖縄海邦銀行」の前身「沖縄相互銀行」の昭和30年代の経営陣に、

「竹野寛隆」と云う人物が…

多分寛才氏の実弟(義弟?)では…?

(と云うのが私の「仮説」なんですが…)

(妄想は展がり…)

「軍用地主」でも「株主」でもありませんでしたが、

兄の居所に隣接した敷地を所有していたのではと…

この「竹野寛隆」でネット検索してヒットするのは「沖縄相互銀行」の項目だけなんですが、

それだけ情報が無い(欠落している?)のは…

「没落」した…?

後継者に恵まれなかったからなのか…

自ら身上を潰したのか…

以前の拙記事「東京高輪一等地の廃墟」でも記述していますが、

何次にも及ぶ野放図な相続問題放置により、

不動産名義が「複雑怪奇」になってしまい、

誰も手が出せなくなっているものと…

「東京五反田積水ハウス事件」で暗躍したような「地面師」にも手が出せない…?

 

今度、お話好きの民宿コバルト荘の女将さんに聞いてみようと思います。