池上永一さんの4年ぶりの新刊~
一気に読み終えました。
著者の作品独特の「ジェットコースター」的スピード感がいいです。
今回は、
ついに沖縄を飛び出して第2次世界大戦後の「ポリビア開拓団」…
を舞台に、
キューバ革命やらナチス残党やらと絡んでの大団円の池上ワールド…

後半でのお決まりの怒涛のような物語展開で、
いつもの奇抜さが抑制された分、
最後の「詰め」も幾分不完全燃焼か…?
と感じるのは私だけでしょうか…
「私」と「わたし」が主人公のためか、
小憎らしい「悪党」は登場してませんが、
無垢な「罪人」が何人も出没するのは厄介でもあり…
敵対する「黒幕」は、
執拗でありながら、結構淡白…
主人公のキャラが愛おしいのは不変です。
彼女の行動力とそれに纏わる冒険譚には矢張り引き込まれてしまいますね。