沖縄の「お寺」は世俗感たっぷり? ~ やんばる2DAYマーチ30㎞コース | 「沖縄病」の楽しみ方…?

「沖縄病」の楽しみ方…?

空港に降り立った途端に味わうまったりとした空気感が好き…
「また来たよ…」とついニヤリとしてしまう…
先日戻ったばかりなのにもう次の訪沖のことを考えている…
そんなあなたの症状を改善? 助長? いたしましょうかね~

「やんばる2DAYマーチ30㎞コース 2016年」の続き…

「道の駅許田」に差し掛かったのは、午前8時過ぎでしたから…
件の「宝くじコーナー」もその他店舗も勿論ながら全て開店前でした。
ここでは小休憩のみで、
何の「ご利益」にも預かれない以上、長居は無用…

許田の集落から太平洋側へ抜ける県道71号線を歩きます。
峠の手前、許田ゴルフクラブの入り口を通過した辺りに、
沖縄ではめずらしいお寺「平安寺」です。
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何せコンクリート造りですから、
雰囲気からは「お寺」の風情は微妙…
階上のベランダでは洗濯物干場があったりして、世俗感たっぷりです。

沖縄では、
かつて琉球王国が薩摩藩の侵攻を受けた約400年前頃から、
「仏教」(とは言え、「臨済宗」と「真言宗」のみでしたが。)が士族の間では浸透していました。
しかしながら、それは貴族階級に限られた信仰で、
一般市民へは及んでいませんでしたから、
現在に至る沖縄の「お寺」では、「氏子」や「檀家」の制度は出来ませんでした。
ですから、廃藩置県により公的支援が無くなった明治以降の時代は…
信仰的にも、経済的にも、
悲惨な境遇に陥り…
やがて、「廃寺」となったり、
「神社」と融合してしまったりしてその殆どが衰退してしまうのです。

勿論、本土の寺社においても、
かつて「神仏習合」や「廃仏毀釈」のポプュリズムの波を経ていますから、
神社の境内の裏手の方にひっそりとお寺があったり、
「七五三」や「厄払い」の行事が、
神社でやるべきなのかお寺でやるべきなのかチンプンカンプンだったりしているのです。
で、
更にそれに輪を懸けるように沖縄では…
「水子供養」の拝みを神社でやってたり、
葬儀は「お坊さん」抜きで営むのは普通ですし、
(葬儀は「仏式」に限りませんから、当然と言えば当然です。)
地方では「ユタ式」(!)とか「地元青年団式」(!!)なんてのも…
仏壇の位牌に「戒名」がないのもごく普通のようですね。

後刻、沖縄の旧友「山入端君」と待ち合わせたのですが、
この話の「裏付け」取りをうっかり忘れていました。
この情報は「要確認」ですので悪しからず…

歩きは、県道71号線の峠へ向けて続きます…