事件勃発から1週間が徒過…
GWも過ぎ、最早、
家賃の支払期日も直前です。
相変わらずアパートの賃貸借契約書は出て来ません。
これまでの半世紀の間に、妹Bさん→妹Cさん一家→故人へと、
住人が転々としており、
一体、誰が本来の賃借人なのか判らなくなっているのです。
家主さんの方も、
代替わりしていて、何が何やら…
契約の当事者が誰かによって対応は変わります。
当事者が故人なら、
相続人不存在の場合は、家主が契約解除する権利があるのですが、
その故人が借金とか何らかのトラブルを抱えていたら…
相続人が不明だとか、相続放棄しそうだとかでも…
トラブルに巻き込まれるリスクがありますから、
おいそれと故人の遺品に手を出せなくなるのです。
ですから、一般的に言われているのが、
高齢者とか身寄りのない者に対して貸し渋りが横行…
都会ではこれから増々こんな事例が茶飯事になってくるんでしょうけど、
家主さんの立場になって考えれば、
むべなるかな…
それでも妹B・Cさん達にはよく知っている相手ですから、
「そりゃ残念でしたね」なんて、
他人事では済まされません。
「そうは言っても…」の世俗に拘り、
少しずつ、深みに嵌っていくのでした…