沖縄のおばあちゃんに見る高齢者ご長寿の秘訣(その2) | 「沖縄病」の楽しみ方…?

「沖縄病」の楽しみ方…?

空港に降り立った途端に味わうまったりとした空気感が好き…
「また来たよ…」とついニヤリとしてしまう…
先日戻ったばかりなのにもう次の訪沖のことを考えている…
そんなあなたの症状を改善? 助長? いたしましょうかね~

祖先信仰や日々の祭事が、
心の拠り所になっていること…
毎朝、ヒヌカン(台所と火の神様~本土の「おくどさん」信仰ですね)を拝み、
お仏壇前でのウートートーは欠かさない…

沖縄の特養施設の高齢女性は、
毎月旧暦の1日と15日の日になると「徘徊」の症状が多発すると言われています。
この2ヶ日は、ヒヌカンへお供えをして拝みを欠かさない大切な日です。
2月・3月・5月・6月の15日は、
穀物の豊作を祈願するウマチー(「おまつり」と云う意味ですね)の日でもあります。
心の支えでもある「拝み」が出来なくなり、
心的安寧が損なわれ、ストレスを抱えているのが原因と考えられています。
老後の元気を維持する要素はこんなところに潜んでいるんですね…

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一方、本土では…
この画像は、私の地元(マンションや戸建住宅が混在する商業地)の一画…
いつも、おばあちゃん一人がせっせと農作業する畑です。
いつも何がしかの野菜が育っていて、
大切にされている様子が伝わって来ます。
なのに…
白菜の菰巻きがそのままにされていて、
枯れて縮んでしまっています。
「これ収穫しないんですか?」
聞けば、おばあちゃんの唯一の楽しみの農作業…
野菜を育てているのはおばあちゃんの単純な趣味で、
食べられるだけの分量を考えるでもなく…
売るあてもなく…
与えるのでもなく…
沖縄では、多分考えられない光景ですが、
これが現実です。
他者とのコミュニケーションがなく、
他人から頼られている、
誰かの為に何かをしたい…
と云う心の拠り所の喪失…
唯一残っている、
「私は畑を耕したい !」
と云う欲望で辛うじて心の均衡を保っているような…

20年後の2035年には高齢者人口はピークを迎えることになります。
東京や大阪などの大都会ほど、
認知症高齢者数の増加率は大きく、
絶対数も各県内で40万人前後にもなると言われています。
いずれ私もそこに仲間入りするのかも…