そんな怪しい「ちとせ商店街ビル」~
その中央通路のとあるパーマ屋さんの前にどっしりと佇む黒猫1匹…
まるでシーサーのような前足構えで、
「番ネコ」のような雰囲気が漂うのですが…
実は、
このネコさんは、目が見えません。
耳も聞こえてません。

彼(彼女?)は、生後間もなくして、
ここのビルの上階から転落するという惨事に見舞われてしまいました。
幸いなことに一命は取り留めたのですが、
コンクリート地面への激突による衝撃のため、
五感の一部である、視覚と聴覚を失ってしまったのです。
ここのパーマ屋さんの手厚い看護により、
今はもう自由に歩き回っている…
のですから驚きです。

更にもっと驚きなのが、
それは、失われていた視覚と聴覚が回復したからなのではなくて、
残された「嗅覚」と「触覚」をアンテナ代わりにしているからなんですって !
写真では、首輪で繋がれた状態なんですが、
これを外してしまうと、
市場中の「匂い」に反応してしまって、
あっちにヒョコヒョコ、こっちにヒョコヒョコと徘徊しまくるので、
普段は「規制」されているとのこと…
ですから、
皆さんが若し、このネコさんに出会うことがあったとしても、
撫でてやろうとか、
抱っこしてやろうとか、
そんな軽はずみな行為には決して及んではなりません…
彼(彼女)は、残された「三感」で生きることに必死な状態なんです。
「暗闇」の中で、突然自分の身体を何者かに触られることを想像してみて下さい。
出した指先をかなぐられるとか、齧られるとかではなくて、
彼(彼女)自身の命に危険が及んでしまう可能性だってありますからね。
どうかよろしくお願いします🙇