のんびり路線バスののんびりでない確執 ~ 沖縄路線バス経営事情 | 「沖縄病」の楽しみ方…?

「沖縄病」の楽しみ方…?

空港に降り立った途端に味わうまったりとした空気感が好き…
「また来たよ…」とついニヤリとしてしまう…
先日戻ったばかりなのにもう次の訪沖のことを考えている…
そんなあなたの症状を改善? 助長? いたしましょうかね~

件の豊見城市翁長にある三線民宿へ行くため、
路線バスによる移動を選択したのですが…
那覇バスターミナルはしっちゃかめっちゃか…
再開発のため全面解体工事中…
全乗り場が周辺の道路脇のあちこちへ仮移転されていますから、
該当する乗り場を探すのにウロウロと無駄な労力を費やし…
現在の那覇ターミナル利用の際は要注意です。

搭乗したバスは89番線、糸満港方面行きの沖縄バスです。
琉球バス交通も同じ路線を走っています。
沖縄には路線バス会社は4社ありますが、
(沖縄バス、東陽バス、那覇バス、琉球バス交通ですね)
思うのですが…
同じ路線でも複数社のバスがあちこちで運行しており、
余所者から見れば効率的とは…
聞けば、
過去に何度も経営統合の話が持ち上がっているようですが、
いずれも計画頓挫を繰り返しているのです。
民事再生法適用中の社があったり、
九州の大手同業法人に買収されている社が複数社あったり、にも関わらずです。
各社の権益や経営状態の格差や、
(観光地の路線を沢山所有しているとか、ですね)
従業員組合の反対だとか、
各社・労使のエゴがぶつかり合って収拾がつけられない状況にあるようです。
(何だか、現在の沖縄が抱えるジレンマの縮図になっているような…)

ともあれ、
そんなゴタゴタを感じさせないように車内の雰囲気は牧歌的で…
平日の夕方前だったこともあって、
豊見城南高校の学生達とのんびりと…
「翁長入口」のバス停で下車し、
あとはケータイナビが指し示す西方へ歩を進めますが、
路地の交差する辻々からそれらしき宿を探すのですが…
(もっと先かな? いや行き過ぎ? あれ、行き止まりになっちゃったよー)
再た来た道を戻ったり、ここでもウロウロ…
すると、ある十字路の片隅に、
鮮やかなペイント塗りのブロックに「← 民宿はまばる」の文字が…
(ん? 本当にこっちの方向でいいの?)
疑念を抱きつつ、歩数にして数十歩で、
ありました「民宿はまばる」さんの木製看板が…
(三線とぐい呑み(茶碗?)の絵図付きの)
この看板は、十字路から眺めると垂直の方角に向いているので、
全く見えません!
案内表示の塗りブロックも、持ち運び自在ですから、
イタズラされて方角をいじられていればアウトでしょ?
(「そんなことをする人はここらには居ませんよ!」と叱られそう?)

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そんな疑心暗鬼が渦巻いている心中で、
期待の民宿にやっと到着する運びとなったのですが…
この手作りの木製看板を発見して、
子細なモヤモヤは吹っ飛んでしまいましたとさ…