そして、今回の京都旅行で、
喧騒と閑静のギャップを一番楽しめたのが、
「片泊まり」の宿「旅館花屋」さんでした。
所謂、京都版「B & B」(Bed & Breakfast)のお宿ですね。
高瀬川沿いのこじんまりした日本旅館です。
「町屋」の旅館ではあるものの…
あの「俵屋旅館」さんのようなセンスがあって洗練された見栄えのある向きを期待すると失礼ながら…
ガックリするかも知れませんが、
その飾り気のなさが、
返って落ち着きのある寛ぎの時間を提供してくれそうなお宿です。

(この高瀬川の右岸に見える看板が「旅館花屋」さんの裏手です)
更に、
この高瀬川の向い岸には「木屋町通り」の歓楽街の喧騒が…
街路樹の緑陰と高瀬川の川音によって、
その煩悩の世界と優しく隔絶されている…
そんな感覚を抱かせてくれる空間です。

(宿の食事の間から「木屋町通り」を望む~ここが歓楽街の直ぐ隣とは…)
木造3階建て、
廊下を歩けばミシミシと…
部屋の古畳は、所々窪みがあって、座が抜けているような…
(築100年以上なんだそうです)
映画監督の新藤兼人さんの色紙が掲げられていました。
この旅館の常連さんだったそうです。