帰ってこない仲村兄弟を待つこと30分…
食材を採りに行きましょうと渡されたシュノーケル道具をそのままに、
私は引き続きアダンの群生の木陰でひたすら蹲っていました。
うつらうつらしながら…
仮眠状態で10分~15分程度…
意識を軽くニュートラルにするのが…
午後の活動を好調にさせるポイントだから…
と自分に言い聞かせていると…
兄弟は何やら両手に零れるようにして運んできたのが…
「ティラジャ」…
「マガキ貝」と云う巻貝のことを地元ではこう称するんだそうです。
波打ち際の岩場に普通に群生していて、
群生さえ発見出来れば50個や100個は簡単に採れるそうです。
砂場に生息しているので内臓は砂利が多くて捨てています。
煮ると中から赤い爪が飛び出すのでこれも千切ります。
結局1粒辺りの身は半分程度に小さくなってしまうのですが、
これが、肉厚でアッサリシコシコと旨い…

仲村兄弟(弟)はメキシコ料理店で働いていた経験があり、
手早く、螺旋状のフジッリパスタでサルサソースがたっぷりのトマトソース煮を…
ティラジャ入りで…
添えの塩辛いオリーブの実のオイル漬けが多少違和感だったんですが、
体力を消耗して塩分を渇望する身体にとっては最適の料理でした。

ご馳走様でした!