沖縄のまぢるオバアから久しぶりの伝言です。
(口伝のため、沖縄方言に難があるのはご容赦を…)
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ハイサイ、チューガナビラ~
南ぬ島から便りぬ、トゥドゥキンサビラ~
クィタニチヌ テーフーヤ イチウェークトゥ…
「台風8号」はうとぅるさだったよ~
道路のあちこちで街路樹が倒れいたり、電線が切れてぶら下がっていたり…
バスもモノレールも朝の始発から運休で、
会社も学校もあっちこっちがお休みさぁ…
テレビやラジオじゃあ「特別警報」だとか言っていて、
警察が「外出」禁止令なんて出すから、ビデオ屋へ行きそびれたさぁ…
停電になったから、ビデオを借りても無駄だったけどねぇ。
さて、
安倍内閣が先日の閣議決定で、
「集団的自衛権」行使を容認する姿勢を明確にしたね~
「普通の国に近づいた」と誰かがコメントしていたけれど、
国会審議はこれからだし、与党内の調整も道半ばだから、
まだ紆余曲折がありそうだねぇ…
武力や経済力を背景に主義・主張を押し付けようとする国家や組織…
好戦的な国家や組織…
日本経済はグローバル展開しないとやっていけないから、
日本人は世界各地にいて、移動しているし、生活もしている…
そんな彼等の生命が危機に遭遇したとき…
彼等を救出することができるのが…
日本政府ではないことの悲劇…
他国の善意や慈悲に縋るしかないのが今の日本の現実なのさぁ。
相手から侵攻を受けながらも武力行使を徹底して慎み…
侵略後に与えられた境遇にも甘んじ…
二重外交と揶揄されながらも…
自国の文化の崇高さを守り抜くことに徹することで世界に伍していこうとした国があるねぇ。
琉球王国さぁ~
薩摩藩(江戸幕府)に実質的には隷従しながらも、
明や清との朝貢関係を維持し、
琉球文化の独自性をより昇華させることで生き残りをかけたんだね~
270年間…
王国の施政者達は涙ぐましいバランス感覚で両国との外交を維持してきたけれど…
ついには時代の流れに飲み込まれて滅亡したのが今から135年前の明治11年のこと…
世界6位(2010年度支出額)の「軍事力」を持ちながらもその行使は徹底して慎むべきとの主張には…
国土が蹂躙され、国体は隷従することになったとしても、「人の命こそ最優先する」と云う…
堅固とした覚悟がどれだけ込められているのかね~
「人の命は大切」と言ってる日本の向う側の世界では、
戦場だけでなく生活の場でも沢山の「大切な命」が失われようとしているのにねぇ…
ワッターの世代は戦争の悲惨さを十分知っているさぁ。
知ってはいても、それでも戦争をやってしまうのが人類の業と云うものさぁ…
理想や理念だけで平和を維持したいけれど…
厳しい自然の猛威や脅威を、
科学の力で克服することの限界もウチナンチュは悲しいけれど知っているよぉ…
いつか災難に遭うことがあったとしても凌いでいくしかないと云う教訓さぁねぇ…
物事に対する畏怖心や忍耐心だけでなく、「覚悟」も必要と云うことさぁ。
日本人は昔から、
災いを回避する一番の方法は「それを口にしない」ことだと信じる傾向があると思う訳さぁ。
口にしないこと、議論しないこと、耳を閉ざすことで、
世の中の現実から逃避しているだけじゃないのかねぇ…