サンゴ礁の逆襲 ~ ウトゥルサムンヌミーブサムン | 「沖縄病」の楽しみ方…?

「沖縄病」の楽しみ方…?

空港に降り立った途端に味わうまったりとした空気感が好き…
「また来たよ…」とついニヤリとしてしまう…
先日戻ったばかりなのにもう次の訪沖のことを考えている…
そんなあなたの症状を改善? 助長? いたしましょうかね~

もう今月末には沖縄では…
早ければ「梅雨入り」になるんですねぇ…
そして、GWまで跳ね上がっていた飛行機代や宿泊料金は、
一気に値下がりします。
沖縄では「梅雨」と言っても、
本土のように長雨がシトシトジメジメ的なものではなくて、
大体が所謂「カラ梅雨」なんですが、
突然のスコールや、
最近は早めの台風襲来で、
マリンスポーツでは予想外の悪天候になる事が多くショップ泣かせのシーズンです。
(それでも紫外線は強いです)
リスクは高いですが、
訪沖にはリーズナブルなシーズンでもあるのです。
綿密な計画を立てて欲張ってあれこれ楽しもうとするより、
雨が降れば潜るのもいいし…
風が吹けば室内で飲む、弾く、観る…
臨機応変にアバウトにやるのがいいと思います。この時期は。
 
ところで、台風は赤道近海で発生して北上しながら襲来するので、
沖縄本島西海岸は地形的に強風の影響が比較的遅れてやって来ます。
 
で、サンゴ礁の恐ろしさを未だ理解してなかった頃の話~
ハードカヤックをやろうと云う事で社内旅行で、
那覇の「漕店」さんへお世話になる予定だったのですが、
運悪く台風の襲来でキャンセルに…
西海岸ならシュノーケリング程度なら楽しめるかもと、
道具を借りて恩納村の真栄田岬へ…
真栄田岬は、
隆起サンゴ礁海岸が突然途切れて奈落の底になって海が広がる開放感溢れる所…
ビーチダイビングには最適なポイントなので、
近くの嘉手納米軍基地内のショップから、
軍人さんダイバーが大挙して訪れています。
(台風が接近していると云うのに…)
 
イメージ 1
 
時は干潮で、
波打ち際はサンゴ礁海岸から後退していて、
「浜辺」は辺り一面ゴツゴツ、トゲトゲの岩原状態です。
そして、波打ち際から先の海は奈落の底になっている、
と云うシチュエーションでした。
私達グループの何人かはダイビングとかの経験者だったので、
そこをフィン装着でクリアして海中へ飛び込みましたが…
同僚の一人は「奈落の底」状態の海原に恐怖して波打ち際にへたり込み…
へたり込んだところへ高波がザンブと襲って来たものですから、
波の圧力にもんどり打って岩原に倒れ込み…
(サンゴ礁海岸の岩原ってどんな状態か判りますよね…)
着ていたTシャツは裂け、
体のあちこちが血だらけの満身創痍に…
 
笑ったらいけないのですが、
「奈落の底」に飛び込む刹那の恐怖感は、
他人には判らないようで、
周囲で勇気付けてやろうとどんなに声援を送ってやっても、
当人は躊躇するばかりで、
その度に増える擦り傷切り傷…
 
当人にとってはストレスでしかなかった訳ですが、
その夜の飲み会では、
その話で大いに盛り上がったものでした。
でも、そんな些細なトラブルも、
甘く考えていたら大事故に繋がる恐れもあります。
波打ち際でシュノーケリングしていた私達も、
高波に押し戻されて岩原へ打ち付けられていたかも知れないのですから…