「美栄橋」駅すぐ十貫瀬辺りの ウトゥルサムンヌ ミーブサムン | 「沖縄病」の楽しみ方…?

「沖縄病」の楽しみ方…?

空港に降り立った途端に味わうまったりとした空気感が好き…
「また来たよ…」とついニヤリとしてしまう…
先日戻ったばかりなのにもう次の訪沖のことを考えている…
そんなあなたの症状を改善? 助長? いたしましょうかね~

沖縄ではどこでも、
裏道をあちこち歩いていると、
突然大きな亀甲墓に遭遇して驚くことがあります。
那覇の街では今でこそ、
綺麗に造成された公園が小さい丘を囲むようにあちこちにあって、市民の憩いの場所となっていますが、
その丘の周辺には大概…
亀甲墓の二つ三つがくっついていて…
そんなに大きくはなくても破風型の小さい墓群が残っている場所もあるようです。
 
それでも、
そのロケーションが開放的なので陰気さを感じることはないのですが
この「美栄橋」駅からガープ川を渡った「緑ヶ丘公園」手前の辺りは、
まだ開発の波に飲み込まれておらず、
戦後の混沌とした風情が多少残っている地域です。
 
イメージ 1
 
で、
「美栄橋」駅を降りてガープ川へ向かう手前にこんもりした森が
伝説の「七つ墓」の森なんですが、
(その「伝説」の内容については別の機会でお話しすることにしましょうね。)
街の再開発の流れがその手前でピタリと止まっています。
その麓の住居群は戦後の混乱期に建てられたままなんでしょうか…
ガープ川を渡れば「十貫瀬」の社交街の名残もまだあって、
カジマヤーの祝いをしなければならないようなオバアが現役で営んでいるような安普請のスナック店が頑張っています。
この森の周辺が放つ「霊気」が…
まるで時の流れを押し留めているような感覚に捉われるのですが…
この地域一帯は、
かつては墓地であったそうで、「七つ墓」の森はその名残の一部なんです。
 
「お墓」跡地が開発されアパートやマンションが建てられたりすると、
地元の人達は知っていますからタブーにするのでしょうけど、
それを知らない余所者が住むようになって、
「家族が大怪我をした」とか「病気になった」とかの凶事が頻発する…
なんてことを聞きますよね。
私の勤めている会社の各地の社宅はそれに近い環境の場所が多くて、
「寝ていたら時々金縛りに遭う」と言われる広島県北の社宅は、
毛利家に攻められ滅ぼされた尼子一族の処刑場跡地です(戦国時代ですね)。
「掃除をしたばかりなのに仕事を終えて帰宅すると部屋の隅に長い髪の毛がバサリと落ちて」いたりする山口県西端の単身用社宅は、
やはり戦国時代の合戦場跡地です。
その支店のある日本海側の社宅は、
「浴槽の下から長い髪の毛の人形が出てきた」とか「階段の踊り場に時々着物の女の子が立っている」とか噂されていて、
そこは墓地跡に新築された社宅なんですね。
 
と云うことで、
「七つ墓」の森の周辺に漂う「霊気」のイメージを掴んで頂けましたでしょうか?
地元の人でもこの辺りを歩いていて迷子になったことがあるとかの話を聞きます。
「売地」の黄色い看板が生い茂る緑に埋没しそうになっていて…
多分、
地元のどの不動産屋さんもここを売り抜くことは出来ないんじゃないかと…
そして、
本土の畏怖も何も知らない業者が取得して…
再開発した後にはマンションが…