池上永一氏の最新作が登場しましたね。
今回も「琉球王朝」時代を背景にした、
クセのある主人公…
存在感の濃い脇役陣…
登場人物の夫々に味わいがあり…
物語の展開は実にスピード感溢れ…
時々脱線するのは下ネタから…
要チェックなのは~
「テンペスト」に「トロイメライ」シリーズと続き、
背景の「琉球王朝」時代が生き生きと描かれていることです。
勉強になります。きっと。
そして更に、
小説で「音」や「匂い」、「味覚」等を題材にすると、
とかく「独り善がり」に陥ってしまい読み手をシラけさせてしまいますが、
これは違和感無く物語の世界に浸れます。
自分が興味を持っているからなのかも知れませんが…
「三線」の音色が聞こえ…
「舞踊」の世界に一歩足を踏み入れたような高尚な気分に…
なって夢中で読み進められます。多分。

私的にはデージオススメな一冊です。