この久茂地川は、
琉球王朝時代(江戸時代末期ですね)の頃は、
首里城のある沖縄本島と、
辻遊郭のある「那覇島」とを隔てる「海峡」だったんですね。
久茂地川の国際通り側の河畔の地形が即ち、
昔の本島の海岸線だった訳です。

「那覇市観光協会」が主催する「那覇まちまーい」の…
久茂地川畔を観察する「那覇七橋」巡りツアーに参加してみました。
今の久茂地川に150年も昔の面影を残すものは何もありませんが、
ゆいレールの旭橋駅のある「泉崎」が、
当時の「那覇島」に突き出た「岬」になっていて…
現在の国道58号線を挟んで、
松山とか前島の辺りはスッポリと「海峡」だった…
そんな事を想像するのは愉快でしたね。
そして、ゆいレールの美栄橋駅を挟んで、
安里の崇元寺橋のところから、
久茂地の琉球銀行のところまでが、
かつて「長虹堤」と称されていた(「琉球八景」のひとつに列せられいます)…
本島と「那覇島」を繋ぐ渡り橋だったのです。
当時の中国「明」から「冊封使」が琉球王国へ渡来した際は、
「那覇の港」(現在の「波の上宮」の下辺りだったのではないでしょうか)に上陸していたのですが、
そこから首里城へ向かう海行の不便を解消するために造られたのがこの「長虹堤」です。
その「長虹堤」の名残が見事に現存しているのには驚きでした。
この続きは次回へ…