戦後の久茂地川は~
現在でこそ、ガザミやトントンミーが棲息していますが、
大規模改修工事が行われる前の昭和30年代は、
周囲の都市化が進むに比例して汚染が深刻な問題になっていたそうです。
門司「一花でいご」の大城美佐子さんミニライブの「砂被り席」に偶然居合わせたおじいさんから聞きました。
おじいさんがまだ10代の育ち盛りだった頃、
沈殿したヘドロの川浚い作業に駆り出された彼は、
転覆して川水を浴びる事にでもなれば皮膚が爛れるのではないかと、
ビクビクながら小遣い稼ぎに精を出していたとのこと…

今では、浄化が十分進んでいて、水辺の生物達が普通に棲息していて…
食用も可能な外来種のティラピアなんかもいます。
このティラピア…
フライにすれば、あっさり白身で、
ファミレスでも利用されているようですし、
スーパーでは「イズミダイ」の名称で堂々と人々の口に入る代物なんですが…
沖縄では、
一切「食用」の対象として見られていない様です。
「汚染された川でも生存しているような魚」
とのイメージが強いようですね。
沖縄(那覇)の人々にとっては「トラウマ」とも言える現象です。
因みに、隣県の鹿児島では、
このティラピア…
食用として養殖されている程ポピュラーです。