普段の沖縄のスーパーも愉快ですけど、
旧盆の頃の沖縄スーパーは増々もって興味津々です。
沖縄では季節の色んな節目時に各々の行事と云うか拝み事があって、
家族や一族を挙げて、
ご先祖への畏敬の念をきちんと表明しています。
かつては本土でも日常の行事であったものが廃れてしまっている一方で、
沖縄だけはその思想が今日でも代々継承され続けているのを目の当たりにする瞬間です。
南風原町のマックスバリュへ立ち寄った際、
入口ホール内にビッシリと売れ残りのチョコレートを積み上げたような光景~
黄色いのと黒いのはミルクチョコとブラックチョコの組み合わせか~?

いいえ、とんでもありません。
旧盆用の「紙銭」です。
ウチカビとも言われます。
家族は、これを仏壇や墓前で燃やして先祖供養するのです。
旧盆で一時帰宅していたご先祖様が、ウークイの日に再び冥土へ戻る際、
「手ぶらで戻す訳にはいかない…」と、
紙銭を授ける訳です。
私が小学生だった昭和40~50年代には、
田舎ではまだそんな風習があったのを思い出します。
お盆になると庭の端っこに受け台を拵え、
その上で何かを焚いていた記憶がありますが、
それが果たして何だったのか…
「踊り念仏」が発祥だと言われている「エイサー」もそうですが、
沖縄では、人々が何かにつけて、
自然の脅威や霊魂の意思とかを粗末にすること無く謙虚に日常生活を送っている事を教えてくれます。
で、写真の「紙銭」の黄色と黒色は何の違いなんでしょうか?
「紙銭」にも種類があるなんて何だか凄い事だと思ってしまいます。