昨日6月23日は「慰霊の日」~
そして8月には、長崎と広島でも追悼式が行われます。
66年前の凄惨な過去を見つめ直し、
改めて「もう二度と過ちは繰り返しませんから…」
と人々は思いを致すのですが…
頭を垂れるその後ろ手は、
日米安保体制の下、
普天間飛行場の国外・県外移設の願いは空しく、
遅々として進まない米軍再編計画の見直し計画に手を拱いています。
嘉手納基地への統合でも、
辺野古地区の代替施設新設でも、
国頭村安波地区への新設でも、
沖縄の米軍基地負担軽減の掛け声は空回りしています。
米国オバマ大統領は今年4月、
3年連続で1兆円を超えた財政赤字削減策の一環として2023年までに国防費4000億ドル(約32兆円)を減らす方針を表明しました。
このような軍事予算削減の動きは、
米国議会内の国外基地縮小論を拡大させています。
がしかし、それは…
欧米などの基地についての議論であって、
アジア各地では逆に基地機能強化の期待が強まっているのが現実です。
アジア地区を巡る各地の不穏な情勢を反映しているのですが、
その機能維持のため金銭面で後方支援しているのが…
我が国の「思いやり予算」です。

昭和53年(1978年)、
当時の金丸防衛庁長官が導入したこの臨時的措置は、
当初の62億円から、
現在ではその30倍にも予算規模が膨張し継続されています。
在日米軍経費総額の約7割を補う存在です。
沖縄の負担軽減を広言しながら、
その一方で、
在日米軍の機能維持のための経費負担を無闇に継続すると云う、
無分別さが我が国の理念欠如ぶりを際立たせています。