「自然エネルギー」とは、皆さん既にご存知でしょうけど…
太陽光や風力、バイオマス、地熱、小水力 etc.
石炭や天然ガスを燃やす火力発電や、
ウランを利用する原子力発電と異なり、
エネルギー源はほぼ無限にありますから、
「再生可能エネルギー」とも言われています。
東日本大震災で、
原発や火力発電所が甚大な被害を被りましたが、
被災地にある風力発電装置は被害を受けておらず、
多くの風車は震災後直ちに発電を再開し、フル稼働しています。
太陽光発電も、発電パネルなどの装置自体に異常がなければ、送電線などが壊れても、
殆どの機種で「自立運転」での利用が可能であり、
自立運転用のコンセントを活用して、
携帯電話の充電はもとより、冷蔵庫やテレビなどの家電製品が使えますから、
ある程度の生活レベルは維持することが出来ます。
海外での「自然エネルギー」による電力供給量は急速に拡大しています。
地球温暖化対策に資するだけでなく、
やがては枯渇する油田や炭鉱への投資と違い、
また、事故の発生の予測がつかず、一度発生すれば膨大な費用が嵩む原発とは違い、
設備投資が比較的少なく、
その投資は、地球が存続する限り無限に利益を生み出します。
一方で我が国では、
原発を始めとする大規模集中型の発電を重視するエネルギー政策の下で、
国内の開発は遅々としており、
かつては世界1位の太陽光発電大国だったのが、
ドイツとスペインに抜かれ第3位に転落しています。
我が国の風力発電の供給量も世界の1%強でしかないのが実態です。
そうした我が国の中で、過去10年間で飛躍的に「自然エネルギー」による電力供給を増やしているのが、
鳥取県と沖縄県です。
(平成9年(1997年)を基準にして約3割増の数値です。)
両県とも自治体としては小さく、絶対値としては他県に劣りますが、
早期に設備導入したにも拘らず供給量を下げている自治体もある中で突出した伸び率です。

(国頭村楚洲風力発電所)
それでは、沖縄県内でどのような対策が講じられ、
具体的にどんな施設が設置されたのかを調べていこうと思いますが、
この続きは、次回と云う事で…