大阪「ねぎ吉」再び~大阪人の心意気 | 「沖縄病」の楽しみ方…?

「沖縄病」の楽しみ方…?

空港に降り立った途端に味わうまったりとした空気感が好き…
「また来たよ…」とついニヤリとしてしまう…
先日戻ったばかりなのにもう次の訪沖のことを考えている…
そんなあなたの症状を改善? 助長? いたしましょうかね~

大阪へ行くことの楽しみはもう一つありました。
福島の「ねぎ吉」のカウンターで楽しく飲むことでした。
大震災後の関西でしたから、
特には夜間での自粛モードを心配していたのですが、
「ねぎ吉」の緑色のビニール庇を潜ると、
そこは普段着の沖縄酒場のカウンターの光景でした。
 
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カウンターの奥には1組のカップル、
私が座った右隣には、終始無言の常連風おじさんが一人…
テレビのリモコンを独占して、「ドラエモン」の映画に見入っていました。
 
その後から入店してきた10年来の常連さん…
医薬品関係の企業経営者とのことで、
震災直後に大量の支援物資を携え被災地を巡ったそうです。
素人考えでは何をどうすればよいのか戸惑う時期であるのですが、
的確に判断し、迅速に行動する、その実行力には驚かされました。
その内、日本の原子力行政の批判を論じ始めます。
このお店の周辺は「関西電力」系の企業が多いので、
お店にとっては少々支障があるのでは…
と不安になりましたが、
22時頃には、常連さんだけの貸切状態となり、
皆さん余り頓着もせず、彼が持参してきたショートケーキを頬張りながら盛り上がっていました。
 
このお店の大将は鹿児島出身で、
泡盛よりは芋焼酎をどんどん勧めてきます。
女将さんは沖縄出身で、
もともと鉄板焼き屋だったお店を、沖縄色で浸食しています。
「薩摩揚げを焼いたやつが美味しいですよね」
と大将の肩を持ちましたが、
「あれは甘いから嫌い」
と言下に否定されました。
大将はニコニコと芋焼酎を飲んで酔っ払っていました。
 
ちょっと沖縄らしくない大阪の沖縄料理店ですが、
シビアな世情の下で、
必要と不要をメリハリつけていて、
物事に過剰に反応しない自然体さは、
まさに沖縄的だと思ってしまいそうです。