あの「テンペスト」から2年~
池上栄一ワールドが帰ってきました!

短編集なので、例のジェットコースターのようなストーリー展開は望むべくもありませんが、
何と言っても、当作品は「テンペスト」の「外伝」ですから、
あの懐かしくも(と言っても2年前ですけど)愛おしいキャラクター達が「脇役」として再登場してくれるのです。
作品は、主人公「武太」を中心にした日々を短編にして取り留めなく綴っているのですが、
主人公が着実に成長していくのが底流にあり、
「部分美人三姉妹」が作る沖縄料理がストーリーごとに紹介されたり、
主人公の将来のライバルとも予想される「黒マンサージ」がいちいち彼の神経を逆撫でしたり、
主人公と三線「盛島開鐘」との関わりは、いずれの日かの「続編」を予想させるようです。
何度も言いますが、
池上作品の登場人物達は、各々がしっかりとしたキャラを持っていますから、
覚悟してその世界に浸って下さいね。