沖縄を歩いていると、もうあちこちに何某かの「拝み物」に出くわします。
それを探すのが、また楽しいんですが、
それ程、「拝み」とか「祈り」が、人々の生活に密接している、と云うことなんです。
糸満ハーレーを見学のため岸壁に鈴なりになっていた時のこと…
岸壁の角辺りは、小さな拝所になっていて、その香炉台が丁度踏み台代わりになるものですから、
知らない観光客が視界を広げようと、深く考えもせず、それに足を乗せるんですね~
「ハッシェー そこはウガンジョだから~ !」
きっちりと傍のおばちゃんがチェックを入れます。
余所者は、何も考えずに有頂天になってオチャラケていると~
周囲に大変な失礼な事をしでかしていても、気付かないでいるヒンシュク者になってしまいます。
神経質になる必要はありませんが、観察力は研ぎ澄ましておきたいものです。
糸満の「白銀堂」にある大岩の周辺も、何ケ所か拝所になっています。

その大岩の下の国道沿いの歩道でウートートーしている女性2人…
多分親子だと思うのですが、
旧暦5月4日「ユッカヌヒー」は、ハーレーの日であり、即ち「海神祭」の日であり~
多分、男衆の海仕事での安全を祈願していたのでしょう。
母親の方の、サンダルをきちんと脱ぎ揃え腰をドッカリと据えて拝む後姿は…
感情の深さや、胆の据わり具合が伝わってきますが、
一方の娘さんの方のサンダルを履いたまま跪く中腰姿勢は…
ちょっとお座なりに見えてしまいます。
拝む後姿にも色んなバックグラウンドがあって、
その仕草を観察しながら想像してみるのはちょっとストーカーぽい密かな好奇心です。
これって余りいい趣味じゃないかも…