イービンメーとミーミンメー | 「沖縄病」の楽しみ方…?

「沖縄病」の楽しみ方…?

空港に降り立った途端に味わうまったりとした空気感が好き…
「また来たよ…」とついニヤリとしてしまう…
先日戻ったばかりなのにもう次の訪沖のことを考えている…
そんなあなたの症状を改善? 助長? いたしましょうかね~

「イービンメー」は、前回のお話で説明しましたが、「白銀堂」の方言ですね。イメージ 1
ご神体は「白銀岩」と称ばれている石筍です。
これを納める祠が建立され、更に拝所を含めた堂宇が建立され、明治25年に「白銀堂」と命名されたとのことです。
ですから、それ以前には「白銀堂」とは称ばれておらず、
「イービンメー」と地元の人々は称んで(今も)いました。
 
さて、「イービンメー」とはどう云う意味なんでしょうか?
「イービ」とは指のことですから~
「イービ・ヌ・メー」とは、「イービの前」~
「指の前」でしょうか?
では、「指」とは何のことでしょう?
近くにある「山巓毛」(サンティンモー)の「山巓」は「山の頂」との意味ですから、
「指」とは多分この「山巓毛」を差すのでは…?
糸満の港からこの丘を眺めると、こんもりとした小山が鎮座していたことが想像できます。
指と言うべきか、饅頭と言うべきか…
現在はビルの陰でその存在さえ見つけるのが難しいですけど。
 
話は転換します。第2案です。
「イービンメー」と聞いて直ぐ連想したのが「ミーミンメー」だったんです。
首里の童歌「赤田首里殿内」の唄中の囃子言葉ですね。
「シーヤープー シーヤープー、ミーミンメー ミーミンメー、イーユヌミー イーユヌミー、ヒージントー ヒージントー」の~
「ミーミンンメー」とは、ミルク様(弥勒神)の「御耳」のことなんですが、
「○○ンメー」は、ですから「○○様」とかの意味になるんでしょう。
「ウシュガナシーメー」は、「御主加那志前」(国王様)ですね。
「ミーミンメー」は、「耳様」と云うことになりますから、ちょっとピンと来ませんけど、
ならば、「イービンメー」は「指様」…?
その御指がミルク様のものなのか、誰のものなのかは知りませんが、
糸満ハーレーでは、御願バーレーの後にハーレー歌をこの「白銀堂」に奉納するようになっているなど、
糸満の港町を治めていた南山王にとっての、要衝地としての象徴か何かだったのでしょうか。
 
…そんな事をあれこれと無節操に考えていますが、
別に確信があって言っているのではなく~
言わば、「理屈のお遊び」と云うレベルだと云う事でご容赦を…