今私の手元には糸満市商工会発行の「糸満まちあるきマップ」と云うものがあります。
このマップを見るにつけ、私の心を苛むのは、後悔の念です。
「あ~、このマップを糸満に行く前に知っていたら…」
何と云う失態でしょう!
まちぐわー(市場)や山巓毛、幸地腹門中墓、白銀堂などは有名ですが、
糸満ロータリーのある国道331号線と波止場の「ヤカラー通り」に挟まれて東西の小路が10本通っていますが、
その小路と小路に挟まれたブロックは、各々町名の代わりに「門小(ジョーグワー)」と称されるコミュニティーが形成されているのです。
一番南側のロータリーの直ぐ西隣から順に北上して、
鍛冶屋門小(カンジャージョーグワー)、西新地ン門(ニシミージンジョー)、兼久小ン門(カニクグワーンジョー)、町ン門(マチンジョー)、高良小ン門(タカラグワーンジョー)、クンメー小ン門、長嶺ン門(ナガンニンジョー)、富盛ン門(トゥムインジョー)、イービンメーン門です。
門中宗家が中心になって一族が集落を形成していった名残だと思うのですが、
予めそんな情報を持参して行っていたならば~
その謂れとか形跡を興味深く観察できたのにと、歯痒い思いです。
更には、

「白くまミニ」とかの冷やし物オンパレードのお店「まるみつ」を素通りしてしまったこと。
ハーレーが終わってから、ロータリーへ向う本通りの道すがら、
路地から飛び出して私にぶつかりそうになった子猫が、慌てて方向転換して目前の店へ飛び込もうとしてガラス扉に激突した先に、この「まるみつ」があったのです。
ところが、私は既に屋台のかき氷屋さんでガツガツ冷やし物をお腹に入れていたので、
残念無念の思いで、後ろ髪を引かれるようにしてその場を去るしかありませんでした。
「まるみつ」がそこにあることを予め知っていたなら…
事前に旅行本であれこれ情報を仕入れておくのは、思考の柔軟性を徒に狭める結果になるので、
極力しないようにしているのですが~
こんな結果になるんだったら、ミーハー路線も必要だったかと考え直そうかと思ったりしましたが、
いやいや、これらはローカル情報ですから、ミーハー路線では目的達成は叶わないでしょう。
要は、情報入手のテクニックなんですね。
その町を歩く前に、商工会とかに立ち寄るとか、ネット情報も氾濫してますから、
そこは上手に利用して、限られた時間を有意義に過ごしたいものです。
ちょっとした反省です。