バス後部座席に潜むもの~沖縄のオバァ | 「沖縄病」の楽しみ方…?

「沖縄病」の楽しみ方…?

空港に降り立った途端に味わうまったりとした空気感が好き…
「また来たよ…」とついニヤリとしてしまう…
先日戻ったばかりなのにもう次の訪沖のことを考えている…
そんなあなたの症状を改善? 助長? いたしましょうかね~

沖縄の人々を観察するのが面白いです(失敬な言い方ですね)。
タクシーのおじさん~
市場のおばぁ達~
そして、田舎のバスの中でのおばぁは、
普段の生活態度が滲み出たような会話に、思わずニヤリとしてしまいます。
イメージ 1(本文とは関係ありません)
 
那覇バスの南部循環線の南周り便に誤って乗った、と云うお話をしましたが、
そのバスが真壁小学校前停留所で、あるおばぁと小学生の女の子(お孫さん)を乗せた時の会話です。
糸満ハーレーの日のお昼前時でしたから、
これから糸満漁港へハーレー競漕を見物しに行くのでしょう(学校は休みのようです)。
女の子は嬉しくて堪らない様子で、おばぁを引っ張り上げながらバスに乗り込んで来ました。
「ねぇ、ねぇ、おばぁ~ どこ座る? 後ろに行こうか!」
「エ~、後ろはヨ… 幽霊が出るよ~」
「え~? 何が?」
「幽霊が出るよ、幽霊~」
「……」
 
おばぁにしてみれば、バスの中は動き辛いのに、わざわざ後部席にまでヨタヨタ歩きたくなんてありません。
前方の景色がよく見える手前席に座ること以外には選択肢なんかないのです。
孫には問答無用の即決指示を下すのですが、
孫と言えども、本音は決して明かさないのがおばぁのテクニックです。
しかし、ここで「幽霊」が命令アイテムとして登場したのには驚きです。
一瞬考え込むお孫さんの可愛い仕草に、思わず破顔してしまいました。
南循環腺のバスは愉快です。