もう半年も以前の話になりましたが~
某有名俳優さんが、公然猥褻容疑で現行犯逮捕された事件~
世間に衝撃が走りました。
当時出演していた多数のCMやTV番組のスポンサーは、急遽事後措置に奔走しました。
結局算出された損害額は如何程だったのでしょうか?
その額は、彼が賠償請求される金額になる訳です。
勿論、事務所が肩代わりでもするのでしょうが、彼が背負う金銭的十字架の重さは、一般人には計り知れません。
当時の鳩山邦夫総務大臣はこの事件の報告を受け、「最低の人間」と強い口調で非難したと言われています。
翻って、酩酊してつい「脱いでしまう」人って~
私の周辺でも何人かいるんですよね。やっぱり。
その時は、「バカタレ! この酔っ払い~!」と頭をシバいたり、蹴っ飛ばしたりして~
で、翌日は、「エライスンマセン…」「困った奴じゃのぅ」とかで終わるんですけどね(許す訳ではありませんが)。
(「沖縄って、そう云う寛容なところあるよねぇ」などと思ったりしてます。)
間違ってますか?
そうじゃなくて、絶対許しませんか? 鳩山大臣みたいに?
例えば、子供達が通う学校の先生が、同様の事件を起こしたとしたら、周囲の父兄はどう反応しますか?
矢張り、「先生生活」が二度と出来なくなるような始末を求めますか?
何度も繰り返してしまいますが、「ちょっとした過ちすら許容できない社会」が浸透しているように思えてなりません。
では、鳩山大臣の報道がされてから、大臣の事務所には「言い過ぎだ」などの抗議の電話が相次いだ、と云う結末はどう説明しましょうか?
大臣は慌てて、翌日の記者会見で発言撤回の弁明をしたようです。
学校の先生の結末と違うのは、件の事件の主が人気俳優だからなのでしょうが~
「人は時には過ちを犯すことだって… 何もそんなに目くじら立てなくたって…」
と云う寛容な気持ちを世間は持つことができる、と云うことです。
清廉潔白の完璧な人は何処にもいません。
だから、人が犯した些細な過ちを非難できる資格を持った人は何処にもいないのです。
世間はそれを受け入れなければならないのです。
そうして初めて、人は人を導いてやることができるのではないでしょうか。
などとエラそうに主張しているオジサンも今日は酔っ払っています。
悪しからず…